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美味しく体に優しいキャベツ

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03-24キャベツは、炒めても、ロールキャベツやポトフ、スープなどのように煮込んでも甘さが増して美味しい野菜です。キャベツは、ビタミンCが大変豊富で、大きな葉1枚で一日の必要量の70%ものビタミンCを摂ることができます。また、骨にカルシウムが沈着するのを助ける働きを持つビタミンKも含まれています。 食物繊維も多く、抗潰瘍作用の高いビタミンUにより、胃腸を整える働きもあります。また、がん細胞を抑制するとされるイソチオシアナートやべルオキシダーゼがビタミンCと共に免疫力&自然治癒力を高め、 ガン予防に大きな効果があるそうです。

しかし、これらの成分は熱に弱いので、生で食べるのが効果的。トンカツに欠かせないキャベツの千切りも、実はキャベツの食物繊維がトンカツの脂肪の吸収を抑え、ビタミンUが胃腸を優しく守ってくれているのです。

ローマ時代には薬や健康維持食として珍重されていたように、ヨーロッパが原産で、その歴史は古く、日本へは江戸時代にオランダからもたらされ、当時は甘藍 (かんらん)などと呼ばれていましたが英語読みが訛ってキャベツとなりました。キャベツには様々な種類があり、いわゆる日本のキャベツは、ホワイト・キャ ベツと呼ばれるもので、まん丸なものからかなり平べったいものまであります。白菜のように縮んだ柔ら かい葉っぱのサヴォイ・キャベツや先がとんがったシュピッツコール、ビタミンCがさらに豊富な芽キャベツなどもヨーロッパでは一般的です。

で包んでしまうと葉が呼吸できず、早く痛んでしまうので、大きめのビニール袋や新聞紙に包んで冷蔵庫で保存しましょう。雪の多い地域では、新聞紙に包んで雪の中に入れて置く保存法がありますが、そうすると甘みも増して美味しくなるそうです。美味しく体に優しいキャベツは、現代人にも欠かせない野菜と言えそうです。

(アメリカ東海岸在住、フラウ山田/絵:吉田たつちか)

2008-03

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