老化の一つの要因に津液の不足があげられます。津液が不足すると、体に潤いや、みずみずしさがなくなります。
食べ頃のリンゴは、実が引き締まり。とてもジューシーですが、古くなったリンゴは、皮がシワシワになり実もカサカサ、パスパスでよね。
人の体もリンゴも同じで、長い間に酸化を受けます。若い頃は、抗酸化酵素が豊富で、酸化から身を守ってくれるのですが、歳とともに、抗酸化酵素が減少します。
お肌がカサカサする、髪の毛がパサパサで抜けやすい目が乾く、シワができる、喉が乾燥して空咳が出る、肌が乾燥して体がカユイ、大便がコロコロ・・・・などは津液不足の症状です。
津液というのは、活動により生じた体の熱を冷ます大切な役割をしているのですが、不足すると熱が冷まされず余ってしまうので、乾燥症状が出てきます。
津液不足に陥らないためには、ストレスと疲労を蓄積させないことや、夜更かしをせずに、タップリと睡眠をとることが大切です。
また、水分をたくさん摂ることは脾や腎を傷め、かえって津液不足を招きますので、注意が必要です。
私は、疲れが溜まって、肌に乾燥を感じたら、ツバメの巣ドリンクを飲んで、午後9時には眠ることを心がけています。
(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)
2009-09