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朝食こそが一番の健康の源

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12-09-01 朝ご飯は食べていますか? また、ご家族の皆さんはどうですか?
厚生労働省の平成十六年の調査によると、朝食を食べない人の数が年々増え続けているとの事。年代別だと最も欠食率が高いのが二十代。次いで三十代、四十代となっています。性別で比較すると女性より男性の方が多く、二十代男性では三十四%、三十代では二十六%、四十代では十九%が欠食するという結果。それに対して女性は、二十代で二十二%、三十代で十五%、四十代で八%となっています。しかし、朝食を食べない女性の数は、最近のダイエットブームにも乗って急激に増えているのです。
朝食を食べないと、どうなるのでしょう。人は食事をして『おいしい』と感じた時にセロトニンという物質を分泌します。セロトニンは脳を覚醒させる作用があります。よって朝飯を食べないとセロトニンが不足し、午前中から集中力に欠けたり眠くなったりします。学生やサラリーマンにとっては大打撃なのではないでしょうか。学業や営業成績に、知らぬうちに影響が出ているのですよ。
では、朝食を抜くと、本当にダイエット効果があるのでしょうか。一時的に体重は減るかもしれませんが、逆に昼食時に食欲が増して太ってしまった、なんて話しをよく聞きます。
なにより、朝食を食べないと腸への刺激がなくなり排便活動が低下します。その為、新陳代謝も低下して痩せにくい体質になるだけではなく、肌荒れも生じます。
更に悪いことに、朝食の欠食が睡眠不足を引き起こすのです。セロトニン不足が睡眠に欠かせないメラトニンをも不足させるからです。不規則な食生活と睡眠不足が続き、脳がセロトニン不足になっている時に過剰なストレスが加わると、うつ病を引き起こすと医学的にも考えられています。
私達は安易に「朝ご飯いらない」と言ってしまいがち。しかし朝食こそが一番の健康の源。健康な体と心を保つため、毎日家族全員でおいしく朝ご飯を食べましょう。
(フードアナリスト 愛川いつき/絵:吉田たつちか)
2012-09

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