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季節の実りが病を防ぐ

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0710-2今年の夏は例年になく暑い日が続きました。体に湿気と熱がこもり、具合の悪い方が続出しました。
この夏に特に調子を崩されたのは、普段から血虚(貧血であったり、血が少ない流れが細い)の方です。
血虚の方は、ちょっとしたストレスが入ったり、外気温が高いと、すぐに体に熱をもち、上へ昇ります。
顔、頭が火照る、体が熱い、胸がバクバクする、眠れない、不安感が強い、イライラするなどの症状が現れます。
またお腹が張り、足はむくんでだるいのが特徴です。
皆さん、ヤカンの水を沸かすとき、水が十分入っていると沸騰しにくいですが、量が少ないと、火をたくとすぐに沸き上がりますよね?
それと同じで、血が少ないと、少しのストレス(火)でも体に熱をこめ、消耗してしまうのです。
この暑さで、体の陰分をかなり消耗しているので、これから秋口にかけて、血が粘りやすくなります。
このような事から、今年は特に脳梗塞心筋梗塞などが秋~冬に増える可能性があります。
未だに体の火照りがとれていない方はセロリ、きゅうり、トマト、お豆腐などの清熱類の食品を摂ってください。
また、秋は乾燥の季節です。肺の経絡を傷めやすいので、びわ、柿、梨、れんこんなどの肺を潤す食べ物もとってゆきましょう。
さらに、血虚の方は、レバー、かつおひじき、にんじん、黒豆、黒ごま、ほうれんそう、プルーン、レーズンなど血を作る食べ物を積極的にとりましょう。

(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)

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