プラス思考って、人間が生きていくうえでとても重要な考え方ですよね。私の高校の時の担任教師は、人をプラス思考にする天性の才能を持っている人でした。
具体的にどういう場面かと言うと・・・大学受験前でクラスがぴりぴりしている時、シャープペンやノートが机から落ちるとなんだかいやな気分になるじゃないですか。そんな時先生は、
「シャープペンが落ちたのは、みんなの身代わりになったんだよ。これでまた1人、合格が増えたね。」
と一言。一発で和やかな雰囲気になっちゃいました。それからは、授業中にわざと物を落とす生徒がたくさんいました。でも先生は笑いながら、うちのクラスは合格率100%だなって。
みんなそれぞれいろいろな悩みを抱えているのが、高校生っていう年代です。そんな多種多様な悩みに、自身の経験から適切にアドバイスして、最終的に、なんとかなるさ!と思わせてしまう先生が、とてもかっこよかったです。金八先生のような熱血先生ではありませんでしたが、“つぼ”を心得ている先生でした。
さて、他人をプラス思考にする能力って、素晴らしいと思います。でもその前に、自分自身がプラスに考えられないといけませんよね。そこで、プラス思考をする秘訣を、当の先生に聞いてみました。するとこんな答えが返ってきました・・・
①いつも必ずプランBを考えること。これは先生の外国人の知り合いからのアドバイスだそうです。
②多くを期待しないこと。裏切られた時のショックは少ない方がいい、ってことみたいです。
③無理をすることはかっこ悪い、って思うこと。
④“失敗”なんてありえないって思うこと。失敗は失敗ではなくて、1つの経験にすぎないんだそうです。
人の考え方ってすぐに変わるものではないですよね。でも、自分も努力して、先生のようなTHE プラス思考のかっこいい人間になりたいです!
(文 なっちゃん/絵:吉田たつちか)