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欝は心の便秘、愚痴は心の排泄物

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15-10-3 毎日食事をすると、その残りカスが便として排泄されるように、私たちは毎日生活しているかぎり心のストレスとなる出来事が知らず知らずのうちに入ってきます。
心に入った毒は、溜め込まずに排泄してしまわないと、にっちもさっちもならなくなり、心の便秘を起こしてしまうのが鬱証です。
納得のいかない感情、不平不満、愚痴などは、心に溜めると実際に毒となる化学物質が作られますので、侮れません。
しかし、よく考えるとこれらの感情を作り出しているのは、自分自身です。
何事も人のせいにしがちですが、自分の考え方ひとつで、毒となる感情はわき出しにくくなりますので、修練する必要があります。
そんな中でも生じてしまった不快な感情は、溜め込まずにサッサと排泄することが大切ですが、その排泄の仕方に気をつけてください。
誰でも、他人の便や吐物を見たくないのと同じように、心の排泄物も他人の前で排泄すれば、相手は心地よくなることは絶対にありません。
悩みの種類により、それぞれの専門家に相談することもひとつの手ですし、イヤな感情を紙に書いてビリビリと破り捨てるのもアリ。
状況を改善できるように工夫することも大切。そして、簡単で効果が上がる方法は、散歩に出かけることです。
散歩をしていると、頭や心に昇った不快感情が冷まされて、ゆっくり下に落ちて行き、地面にアースされます。
そして、納得がいって解決策が見つかったりしやすいです。
自分も自然のひとつとなり、天の気、地の気の間で気が巡り、正しい智慧が自然から降りてくるような感じです。
人によっては、楽器を吹いたり、歌を歌ったりすることも、効果的な毒出しになります。
誰にでも毒は溜まりますが、上手な毒出し法を身につけている方には、徳と知性が感じられて素敵ですね!
(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:そねたあゆみ)2015-11

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