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学校では教えてくれない世界の教養

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(絵:吉田たつちか)

 クリスマスプレゼント用にとアマゾンで注文した英語版の本が海外からの発送だったたため、間に合わず、年末に届いた。

誕生日、クリスマス、正月などに孫たちに贈るのは本と決めている。本関係の仕事をしていた爺からのプレゼント選択が本なのは仕方ないと孫たちは他のプレゼントを今や期待していない。

本に決めているのでプレゼントをなににするかそれほど頭を悩ます必要がないのもありがたい。

 孫たちが幼少だったころの本の選択は比較的容易だった。絵本や図鑑が主だったので、その内容はほぼ分かっていた。

ところが、孫たちが中学や高校生になると、選択が難しい。

基本的には、自分であらかじめ読んでみてから送ることにしている。

 今回、ミドルスクール1年の孫(女)、日本の高校1年(男)に送った本は同じ題名・同じ著者の英語版と日本語版で、「Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think」・「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」

 この本は2019年、世界中でベストセラーになった本で、日本語版のサブタイトルは”学校では教えてくれない世界の教養”とある。

 著者はスウェーデン出身のハンス・ロスリング(Hans Rosling)だが、著作半ばで亡くなったため,息子であるオーラ・ロスリング、その妻のアンナ・ロスリングが完成させた。日本語訳は上杉 周作と 関 美和 。

 なお、ハンス・ロスリングの講演内容はTEDでも見ることができる。(*1)

この本の共訳者の1人である上杉周作氏がハンス・ロスリングに倣って作成した「オンライン版12のクイズ」(*2)や、同日本版(*3)で挑戦してみればわかるが、いかにわれわれが既存概念にとらわれたままで世界の現状をわかっているつもりでいるのかがわかる。

(ジャーナリスト 井上勝彦)2020-02


(*1)//www.ted.com/talks/hans_rosling_the_best_stats_you_ve_ever_seen?language=ja

(*2)//factquiz.chibicode.com/

(*3)//factquiz-jp.chibicode.com/  (日本版)

*TED=学者や著名人の講演内容をインターネット上で無料で動画配信(TED Conference)している非営利団体

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