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コロナ自粛明けの発がんが急増中

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(絵:吉田たつちか)

 コロナによる影響は慢性炎症性疾患の分野でも尾を引いています。
コロナ自粛が明けて、日常活動が徐々に戻ってきましたが、店頭で目立つのは、体調が悪く検査してみたら発がんしていた・・・とか、10年以上前のがんが再発した・・・自粛期間中に転移していた・・・などのご相談です。こういった発がんを、“前代未聞の想定外のストレスだった“と片付けてしまえばそれまでですが、何故そうなったかを分析する事で、今後の養生の糸口が見つかります。
 様々な原因としては
1、体調不良があったが、感染が怖くて病院に行きづらかった・・・炎症を抑えることができない
2、自粛生活中は運動量が減り、ストレスで間食が増えた・・・炎症を助長する食事
3、先が見えない不安に怯え、悶々と悩む日々が続いた・・・交感神経の持続緊張による炎症、などで、これらはいずれも慢性炎症の助長による発がんに繋がったと予測できます。
 中でも、自粛期間中に今回のコロナ騒動に適応できたか、できなかったかが、大きな分かれ道になったのではないか?と考えられます。コロナ自粛を境に、返って生き生きと元気になり、“とても充実した良い自粛期間になって、充電できました!!!“と言われる方々も多々おられます。
そいった方々は自粛期間中に
1、今までの働き方や生き方を見直し、これからどうやって生きていくか検討した
2、仕事中心をやめて自分の体中心の生活習慣が身についた(運動習慣、体が喜ぶ食事、早寝早起きなど)
3、普段出来なかった大掃除、チャレンジしたかった資格などに挑戦し、充実感があった
4、リモート社会について行けるよう、ズームなどの準備をした
 などの過ごし方をされ、自粛明けからは、以前の生活に戻るのではなく、出来る事、新たなやり方でまず、第一歩を踏み出されたようです。
 一方、今まで通りのやり方に固執し、期間明けを待っていた方は、今までのペースで事が運ばない苛立ち、空白の3ヶ月を取り返さねば・・・という焦りで交感神経が持続緊張を強いられていたのでは?と考えられます。不安は、緊急事態から身を守るためのアクションを起こすための感情ですので、方針さえ決まれば解消されます。今一度、新たな自分の生き方を見つめてみる事で新たな炎症を防ぎ、出来てしまった炎症を解毒する事で体は回復してゆきます。
 慢性炎症の解毒には一人一人の状況に応じた食事法や漢方が有効ですので、気になっておられる方は、是非ご相談くださいね。

(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵) 2020-09

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