車検の時に、ワイパーゴムが新品かどうかなんて検査項目はありません。
しかし梅雨のシーズンなどこれからの時期、劣化したワイパーを使うとウインドゥが汚れ、前が見えなくなって危険なことがあります。
そもそもワイパーのゴムというのは、天然素材をベースとしていますから、使わなくても暑さや寒さといった自然環境の中で劣化していきます。つまり伸びたり縮んだり硬くなったりします。
その時は思い切って交換しなくてはなりません。
これは使用頻度ではなく、次のような症状があれば間違いなく交換時期です。
まずその第一要因は拭いたあとにスジ、水が残る。第2要因はギーギーなど変な音がする。さらに第3はゴムの端が切れ始めます。こうなったらもはや危険です。即刻ご近所の自動車修理工場に走ってください。
ちなみにワイパーゴムは1年に1度の交換がベストです。
交換の仕方は意外と簡単です。購入したワイパーの説明書どおりにやれば必ずうまくいきます。ひょっとするとワイパーゴム交換で雨の日が楽しみになるかもしれません。
(自動車ジャーナリスト 坂上賢治/絵:吉田たつちか )
2004.12