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ネットでテレビ

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(絵:吉田たつちか)

 スマホやネットの普及でだれでもテレビ局やラジオ局が開ける時代になってきた。小生もYouTubeやインスタグラム、spotifyなどで情報発信している。基本的には動画制作ソフトで一本作りそれを少し手直しして、他の媒体で流している。
 それぞれアルゴリズムの仕組みが微妙に違うので、一つの情報でも多面的に発信する意味があり、マーケッティングにも使えるとして企業などでも注目されている。
 このような時代の変化に対応すべく、テレビなど既存のメディアも重い腰を上げ始めている。
 我が国の主要テレビ局の番組アーカイブを集約してンターネットを介して視聴者に直接提供されるメディアサービス(OTTサービス)として2015年にTVer(ティーバー)が開設された。最近になってNHKや一部の地方局も参加しており、テレビの視聴方法がネットに急速に移行している。
 素人の発信映像も面白さはあるものの、やはりプロスタッフがお金をかけて作っている番組が好きな時に、好きな場所でいつでも見れるのは便利だ。
 放映から1週間程度の期間に限定されているのが残念だ。特にNHKの番組アーカイブは日本国民のお金で作られた日本の財産であり、電子図書館のように過去分も含めて視聴できるようにしてもらいたいものだ。
 同じ時期(2015年)に開設されたインターネットテレビ、abema.tvもこのところ登録者が急増している。こちらは有料(月960円)だが、MLB(メジャーリーグベースボール)】での大谷翔平はじめ日本人選手の活躍が見れるスポーツ番組などいろいろなジャンルもあり、同局の今後の拡充が期待される。国内の全テレビ局がこのように一堂に会してインターネット配信サービスに注力すれば、NETFLEXなど外国勢に伍して成長できるはずである。そのためには日本特有な規制や商習慣の一部も早急に見直されなければならない。
 音楽著作権協会のやりかたのように、俳優や芸人にも視聴者数に応じて対価が支払われるしくみになればなおいい。素人の情報発信もいいが、プロが制作した番組作りが衰退しないよう両局には頑張ってもらいたい。
//tver.jp/
//abema.tv/
(ジャーナリスト 井上勝彦)2022-07

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