20年前にセミリタイアをし、10年前には免許を返上したので、行動範囲が狭くなり、名刺を作る必要がなくなった。スマホの時代になり、メルアドなどの個人情報の交換もスマホ間で簡単に済ませられる時代となり、年賀状と同様名刺も主役の座を奪われつつある。
そんな中、デジタル名刺なるものをYouTubeで見て、早速購入した。色々な会社で発行しているが、MEET(*)というデジタル名刺が抜きんでて広まっているようなので、こちらを選択した。その名刺システムのサイトを開くと、「名刺交換に革命を。あなたのビジネスチャンスを加速させる」とキャッチコピーでうたっている。
このデジタル名刺を使用するに際しては、特別なアプリは不要で、ワンタッチで名刺交換ができるとある。
紙の名刺の場合、部署の異動や役職変更、住所変更するたびに名刺を作り直す必要があったが、デジタル名刺なら変更情報もリアルタイムで反映される。紙の場合は、手持ちの名刺が少なくなると増刷りする必要があったが、これも不要となる。
顔写真を入れることができるだけでなく、自分が持っているネットサイトやSNSのアドレスなども収録できるのも便利な機能だ。
もちろん、自分の所属する企業や組織のURLも入れることができる。 デジタル名刺で情報を交換した後は、電話番号やメールアドレスをタップすれば、そのまま発信できるのも便利。
名刺管理サービスSansanやEight、Wantedly PEOPLEなどへの登録もカンタンにできるので、紙の名刺時代にはあたりまえであった、名刺の整理も簡単で、スペースもとらない。
さまざまなSNSを一度に共有できる「マルチリンクモード」とデジタル名刺として活用できる「名刺モード」をアプリで即座に切り替えることができるのも、この商品の便利なところだ。
AI技術もしっかり導入されており、プロフィールは、読み取った相手の設定言語にあわせて自動で翻訳されるというスグレモのだ。カード名刺だけでなく、裏側にノリがついていてはがして、お店に貼っておけば、名刺登録できるタイプも用意されている。便利な世の中になった。長生きはしてみるもんだ。(ジャーナリスト 井上勝彦)
(*)MEET://www.meet-meet.com/consumer/
https://www.youtube.com/watch?v=FdTbuFuNYDQ