本格的な風邪のシーズンですね。風邪をひかないためにはそれなりの防御態勢が必要です。
皆さんは風邪はどこから入ってくると思いますか?風邪は「ふうじゃ」と呼びますが、風の邪気は「風門」と呼ばれる背中の肩甲骨の間にあるツボから入ってきます。
首筋から背中がゾクゾクとしたら、もうすでに、風邪の邪気が侵入しています。
すぐに葛根湯や生姜湯を飲んで、体を温めましょう。
風邪を侵入させないためには、首筋をしっかりガードすることが大切です。
また「寒邪」といって、寒さによる腹痛、背中の痛み、胃腸カゼなどは、足首、足のくるぶし、きびすのあたりから、入ってきます。
寒邪は足元から侵入しますので、足がとても冷えている人と、胃腸が冷えている人は発病しやすくなりますし、胃腸症状や、痛みも激しく出ます。
ノロウイルスが体に入っても、発病する人としない人の差は、体温による抵抗力です。
足元は、レグウォーマーや靴下の重ね履きなどで、しっかりとガードしましょう。
また、咳カゼ、喉カゼは、手首の冷えで症状が激しくなります。手首には、肺を通る経絡が通っているため、この部分の保温は大切です。
まとめてみると、首筋、足首、手首という首がつく部分と、胃腸を温めることが風邪予防のキーポイントになります。
(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)2007.02