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6月のこよみ

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6月1日は気象記念日です! 1875(明治8)年のこの日、日本で初めて国の機関が、気象や地震の観測を始めたことにちなんでいるそうです。
6月の二十四節気には芒種(ぼうしゅ)と夏至(げし)とがあります。芒種は、読んで字のごとく、「そろそろ種をまく時期ですよー」という意味。今年は5日から芒種の時期に入ります。これをさらに細かく分けた七十二候の初候は、「蟷螂生 かまきりしょうずカマキリが生まれる」、次候「腐草為蛍 かれたくさがほたるとなる 腐った草が蛍になる」、末候「梅子黄 うめのみきなり 梅の実が黄色くなる(熟す)」となります。
夏至は結構おなじみなんじゃないでしょうか? 一年のうちで、北半球では一番昼間の時間が長くなる日です。北極圏12-06-1ではこの時期1日24時間太陽が沈まない「白夜(びゃくや)」が続きます。南半球では逆、ということになります。今年は21日から夏至になるのですが、雑節の「入梅(にゅうばい)」が10日になるので、もしかしたら夏至の日にはお日さまは見えないかもしれません。日本の夏至の時期は大体梅雨に当たるので、ほとんどの年は曇りや雨の日が多いようです。
夏至の七十二候は、初候「乃東枯なつくさかるる夏草が枯れる」次候「菖蒲華 あやめのはなさく あやめの花が咲く」、末候「半夏生 はんげしょうず ハンゲ(別名「カラスビシャク」)が生える」。
この「半夏生(はんげしょう)」(夏の季語)は、雑節にも取り上げられています。この「ハンゲ」というのは植物で、強い毒を持っているそうです。この時期はそれの根が生えるころ。理由はわかりませんが、このころにその年の農作物がよくできるかどうかを、昔の人は占ったりした重要な日だったそうです。今年は7月1日が
それにあたります。
夏至の次候に「あやめ」と出てきますよね。私はあやめと菖蒲とかきつばた(全て夏の季語)の区別がよくわからない不届き者です。でも昔から、「いずれがあやめかかきつばた」と、美人のたとえにも使われてきたように、凛(りん)としていながらしなやかな姿は大好きです。
いよいよ暦に梅雨のことばが出てくる時期になりましたね。雨は降らなくてはならないのです。それでも。今年はひどい災害が起きませんように。
(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)2012-06

 

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