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紅葉(もみじ)狩り

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0710-5ここ数年、10月に入っても夏のように暑い年が続いていますが、今年はどうでしょうか? それでも毎年、10月も後半に入れば何となく涼しくなり、秋の気配が確実に感じられるようになるのですから、日本という国は本当に不思議だなぁと私は感じさせられます。

さて。10月後半となれば、早いところではもう紅葉(こうよう)の季節を迎えます。気象台や測候所では、イロハカエデを基準にし、紅葉を観測しているそうです。

この紅葉は、最低気温が5度前後まで下がると始まるそうで、それは何と、地表に霜が降り始める時期と一致するのです。10月の終わりには、二十四節気の一つ「霜降」というのがありますが、暦の通りになる地域もあるということですね。

一方、一般的な木の葉が色を変え始めるのは最低気温が10度を下回ったころだとか。それはもう朝起きると寒いなぁと感じるくらいの気温です。日中はまだ暑いなぁと感じることがあっても、朝晩は寒さを感じるのがこの季節の特徴かもしれませんね。

この特徴は、いわゆる紅葉(もみじ)狩りのときにも要注意です。平地ではいくら日中暑くても、標高が上がれば気温は下がり、また、特に朝夕の冷え込みは平地の比ではありません。なので、紅葉を見にお出かけのときには、必ず、一枚余分の上着をお持ちすることをお勧めします。

私は以前、滝で有名な山に紅葉を見に行ったことがあります。山の錦は確かに見事でしたが、肝心の滝は渇水のため干上がって、一滴の水も落ちてはいませんでした……。やっぱり、滝には水が落ちてこそ風情もあるというもの。ましてや乾燥する冬を前に、こんな状態ではどうなることやらと、雨が降らないのはやっぱり困りものだと思いました。

(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)

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