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老化物質AGEを溜め込まない方法

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(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:そねたあゆみ)2016-12
 こんがりと焼けたパンケーキ、ブラウンソースがたっぷりかかったハンバーグやステーキなど、美味しさを感じるものには、毒もあるので要注意です!  タンパク質を構成するアミノ酸と糖質とを一緒に加熱すると香ばしい匂いや美味しそうな焼き色がつき、これをメイラード反応(褐変反応)といいます。  メイラード反応は、タンパク質が糖化により変性したもので、反応により生じた最終糖化産物(AGE)が、しみ、しわ、硬化、たるみ動脈硬化、糖尿、骨粗鬆症、腸管の運動や免疫の低下の原因になることがわかっています。  メイラード反応は、血糖が高い状態が続くことで、体内でも起こりますし、こんがり物質を食した時にも蓄積され、知らず知らずのうちに老化を進めるので要注意です。  若いうちは、メイラード反応が起きても、酵素の力や還元力により、タンパク質の劣化が防げるのですが40歳を超えた辺りを境に、誰しもこの力が弱まって早いうちから心して老化をなるべく防いでくださいね。  AGEを溜め込まない方法 その1・・・食べる順番が大切で、野菜やスープなど繊維の多い物から食べて、炭水化物や果物は食事の後半に回しましょう その2・・・空腹時に甘いおやつに手をださず、スイーツは食後少量のお楽しみ その3・・・肉などのタンパク質とご飯の組み合わせ(丼物等)をしょっちゅう食べない その4・・・生ものはAGEが少なく、煮物、焼き物、炒め物、揚げ物の順にAGEは増えてゆきます。例えば、ステーキよりシチュー、唐揚げより水炊き、目玉焼きよりオムレツ、パンケーキより蒸しケーキの方がAGEを蓄積せずにすみます その5・・・ブラウンソース、アメ色まで炒めたオニオン、カラメルソースなどはAGEの王様です  要は、美味しいものを、のべつまくなしに食べるのではなく、たまのお楽しみであったり、多く食べ過ぎないことなんですね。食生活が昔とは変わり、外食、お総菜、インスタント、豪華なスイーツがいつでも食べられる時代です。  30代~60代の若い世代が、ガンなどの成人病になり、70~80を超えたご年配の方はお元気というような現象は、このような食生活と深い関わりがあると思います。  幼い頃に食べ慣れた味が、無意識に習慣化されるので、子育て中の方は特にご注意下さいね♪

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