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老人向け字幕表示

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(絵:吉田たつちか)

 家人の乳癌手術後の放射線治療の付き添いでJ大学病院に通っている。治療時間は1回5分程度だが、毎日少しずつ照射するようで全部で12日間かかるという。久しぶりに大学病院に来たが、相変わらず混雑はしているものの、受付~支払いなどの事務処理は大幅に電子化されていて、待ち時間でのストレスは少なくなっている。

 各所の待合椅子の前には必ずテレビが備え付けられている。よく見ると、テレビ画面に字幕が出ている。喧騒する待合室ではテレビの音声を聞き取るのは難しいが、字幕が出ていれば遠くからでも、内容が理解できる。特殊なテレビなのかと思ってネットで調べると、デジタル放送化以降、字幕が表示されるようになったそうだ。

 我が家にある3台のテレビのうち、シャープ製とソニー製は字幕が表示されるが、最も大型のテレビ(中国製)には該当するボタンがリモコンに無く、表示できなかった。

 老眼と同様、耳も、加齢とともに聞こえ能力が低下する。小生の場合、最近とみに語音弁別能が低下してきて、テレビの音は聞こえるのだが、何を言っているのか判別できない。特に、多数の人が出ているバラエティ番組などでは全くといっていいほどわからなくなってきた。いきおい、テレビはあまり見なくなって、もっぱら、ネット経由での映画、中でも、日本語字幕のでる外国映画を見る時間が長くなっている。

 字幕がでるのであれば、テレビに回帰したいのだが、昨今のテレビは、どの局も同じような話題に終始していたり、番組かと思ってしばらく見ていたら、なんのことはない宣伝で、がっかりしたことが、何度もある。同じ時間帯に、どの局も宣伝番組だけ流しているのも残念だ。同じ話題を手を替え品を替えて報じているようで、制作予算が少なくなっているなかでの視聴率獲得に苦心していているのが痛々しいほどわかるが、若者のテレビ離れを阻止するのは相当難しいようだ。せめて字幕による老人引き止めに努力されたい。でも、字幕方式の活用をアピールしているようにも思えない。

ちなみに、ネットで聞こえ年齢をチェック(*)してみたが、最低の結果だった。

(ジャーナリスト 井上勝彦)2020-01

*聞こえ年齢チェック=//www.signia.jp/mosquite-noise/

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