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3本の鼎(かなえ)

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0701_2組織を支えるには最低3本の鼎(かなえ)の足がいると思います。国家に当てはめてみたとき、それは「軍事、経済、外交」となり、その中の軍事だけをあてはめてみたなら「作戦、補給、情報」となるのでしょう。
これを企業にあてはめてみると、「技術、経理、営業」となります。
ただ問題なのはこの3つの足は本質的に仲が悪くなるようになっているということです。

何故か?それはひとえに視野の狭さからきていると思います。
営業は売れたら「俺達の営業力」、売れなかったら「こんなもの作った技術が悪い」。
一方、技術はその逆のことを言うし、経理は経理で、「自分達の資金繰りで支えているのに、我々には陽があたらない。」とこぼす。
これは、偏に色んなセクションを経験してないから起こることだと思います。
経理にも営業を経験させた方がいいし、技術屋ももっと経理のことがわかるようにさせるべきだ。よくある、入社以来、「何とか畑」一筋となどというのは、旧帝国軍人のような視野の狭い人間を生む要因となるのではないでしょうか?
「人、金、物」と言ってしまえばそれまでですが、この三本の柱がバランスよく立つ必要があり、どれか一本だけが突出したり、極端に短いとそのテーブルは安定せず、倒れてしまう可能性があります。
その意味で、戦前の日本は軍事のみが突出しており、戦後は経済のみが突出したいびつな形になっており、決して正常な形態をなしているようには思えません。
今日でも、経済で発展を謳歌しても、軍事的に無力では、外交的発言力も低下せざるを得ないし、外交の失敗は、経済にも影響し、国民の生活を直撃する。オイルショックがいい例でしょう。
にも関わらず、日本人は、誰も自国を防衛しようということを提唱しようとしないし、外交にも興味がない。人は、船が沈みかけても、いや、沈みかけているからこそ、自分の一等船室にしがみつくものなのでしょうか。

(文:小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)2007.1

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