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チューリップバブル

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花屋にチューリップが並ぶようになりました。
「もう?」と思われることでしょう。季節の移り変わりは早く、確実に春が近づいてきているのです。
03-09 チューリップと言えばオランダが浮かびます。チューリップの栽培に力を入れ、世界各国に輸出しています。日本で販売されている球根もオランダからの輸入がほとんどです。そのせいでチューリップはオランダで生まれた花かと思ってしまいますが、意外にも原産国はトルコなのです。オスマン帝国で咲き誇り、宮殿の壁のタイルにも描かれていました。
ではなぜ、現在ではトルコよりオランダで多くのチューリップが栽培されているのでしょうか。それは、十七世紀に起こったチューリップバブルに起因しているからです。
オスマン帝国からオランダにチューリップがもたらされると、たちまち園芸家の間で話題になりました。彼らは独自の品種を生み出し、そして美しい花を咲かせました。それらが人々に受け入れられ、チューリップは流行りの花になりました。
しかし、球根から芽が出て花が開くまでに時間がかかり、一度に沢山の花が実らないことから希少価値が高まって球根の値段を吊り上げました。それに目をつけたのが投資家。チューリップ人気がより一層高まると予測し、球根を売買して大儲けをしました。ひとつの球根が豪邸に変わるほどだったのです。その話を聞いて黙っていなかったのが庶民。彼らも一攫千金を夢見て投資を始めました。これが結果的に市場に混乱を招いたのです。ある日突然球根に買手がつかなくなりチューリップバブルが崩壊し人々を破産に追い込みました。
オランダの観光名所であるキューケンホフ公園。多種多様のチューリップが花開き、庭園を赤や黄、紫の色に染めています。投資という熱狂から覚めても人々は変わらずチューリップを愛し育て続けています。バブルは崩壊してもチューリップを美しいと思う気持ちは崩壊しなかった、からと言えましょう。
(コラムニスト 華山 姜純/絵:吉田たつちか)2011-03

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