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体とは実に賢くできている

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0911_2「栄養があるから食べましょう」幼い頃から口癖のように親や周りの大人たちに言われて育ってきたが、“えいよう”とは一体どんなものを指すのか、幼い頃には分からなかった。栄養についての勉強を始め、その“えいよう”に少し近づけたような気がしている。

詳しく言えば食べ物が体の中に入り、消化・吸収を経て、働いて初めて栄養と言えることも知った。日常会話で使用されている“栄養がある”とは実は“栄養になる”という意味だったのだ。三大栄養素というのは、炭水化物・たん白質・脂質であり、その3つをうまく体の中で利用してくれているのがビタミン・ミネラルである。

例えば栄養素の中でもっとも大切なたん白質。卵には体内で合成されない必須アミノ酸が一つも欠けることなく入っているスーパーフードなのだ。それとビタミンCのたっぷり入ったイチゴやみかんを一緒に食べてみると、肌がつるつるになること間違いなし。たん白質とビタミンCでコラーゲンが出来上がるというのはご存知だろうか。

私がたん白質とビタミンCが効率よく摂れるのではないかと思いついたメニューは、卵サンドと、季節であればイチゴ、キウイフルーツを使ったフルーツサンド。できたら朝にいただく事をおススメしたい。

甘いものは“えいよう”に程遠いイメージが強い傾向であるが脳にとっては糖質は唯一の栄養源。私たちが立っていられるのも様々な事を考えられるのも、糖質が血糖として働いてくれているお陰なのだ。ただし、食べる時間帯は選びたいもの。やはり、これから体をフルに使おう、仕事をしよう!という朝に摂ってもらいたい。

朝は体内の吸収機構も活発な為、フルーツのビタミンが摂れるのも理にかなう。このように何かと何かがタイミングよく体に吸収され初めて栄養ができていく。体とは実に賢くできている。

(管理栄養士 栗本 碧/絵:吉田たつちか)

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