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打ち水はなぜ涼しくなる?

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08-09-01近年都心などでも夕方のオフィス街に打ち水をして 涼を楽しむイベントが開かれたりしていますね。しかし、古くから夕涼みの手段として用いられてきたこの「打ち水」本当のところ効果はあるのでしょうか?
まず打ち水は真っ昼間にはしませんよね。これは日射によってすぐに水が蒸発してしまうからです。さて、夕方になると陽射しも弱まります。しかしまだ地表の温度は高いまま。そこに水を撒くと、撒かれた水は飽和し、水蒸気へと姿を変えます。その際、地面の熱(=熱エネルギー)を奪っていくため、打ち水で涼しくなるのです。
実はこれと同じ現象が、私たちのヒフの上で起こっているのです! 梅雨など、湿度の高い日に、「しんどいなぁ」と感じることはありませんか? これは、湿度の高い空気が、より温度が高く、かつ、水を含んだヒフに触れることで飽和し、打ち水と同じように 水蒸気に変わっていく際に体内の熱エネルギーを奪っていくからなのです。
水はとても身近なものですが、とても不思議な物質です。物質には気温が上がるにつれて、固体・液体・気体と三つの相(そう)に変化しますが、水は、自然の範囲の温度で三つの相が見られる珍しい物質なのです。
打ち水やヒフの例は液体から気体への、気温が上がっていく際の変化の場合でしたが、逆ももちろんありますよね。氷が溶けて水になる、つまり、固体から液体になるとか。こういう際には水はエネルギーを、逆に放出しています。 地球には多くの水があります。気象条件によってその量は変わりますが、可能性が未知数の温室効果物質です。温室効果が進んで氷河が後退していくと、その際にも熱が放出され、温暖化の悪循環になっていくのです。
(文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)
2008-09

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