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手綱さばきの妙

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06-09-03私が企業人として敬愛する氏は、本田技研工業がレンタカー部門を立ち上げるに当り、公私ともにもっとも寵愛し、信頼する部下に、この新部門を任せたそうです。
この人物は、なかなかの才人であり、藤沢氏の期待に応え、新事業は順調な滑り出しを見せたとか・・・。
ところが、この人物は、成功に驕り、行きすぎた行動をとるようになり、藤沢氏も、再三、この腹心への行きすぎを注意しますが、この人物は、マスコミ出身者にありがちなうぬぼれもあり、一向に改めようとはしなかったそうです。
その結果、藤沢氏はどうしたのか?
この人物を責めれば、この有能な部下を失う結果になるかもしれない・・・。
逆に、このまま私情に任せ、彼の行動を黙認すれば、他の部下にも悪影響をおよぼしかねない・・・。
速く走る者に合わせるべきか、遅く来る者に合わせるべきか・・・。
藤沢氏は、苦慮した結果、この有能な部下を徹底的に干しあげたそうです。
その態度は、「干す」などという生やさしい物ではなかったとか・・・。
結果的に、この部下は、これにより自らの行きすぎを反省し、また、他の部下たちも、腹心と言えども容赦ない藤沢氏の行動に、一段と襟を正したと言います。
速く走りすぎる者は手綱を引き締め、遅く来る者は手綱を引き寄せる・・・。
(文:小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)
2006-09

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