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秋の風情

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1210-1 十月の暦は、八日に二十四節気の寒露(かんろ)、二十三日に霜降(そうこう)があります。
寒露は寒さを感じなくなる日が続くころという意味で初候「雁(かり・がん)が飛来し始める」、次候「菊の花が咲く」、末候「キリギリスが戸で鳴く」となります。
霜降は、朝降りる露が霜に変わることという意味で、初候「霜が降り始める」、次候「小雨がしとしとと降る」、末候「もみじや蔦が色付いてくる」となります。
二十七日は旧暦の九月十三日で、「十三夜」、このころの産物にちなんで、「栗名月」「豆名月」と呼んで日本ではこの日のお月さまを愛でる習慣があります。ちなみに九月の満月「十五夜」仲秋の名月の別名は「芋名月」。日本人がいかに農業、食べ物に密接な関わりを持って暮らしてきたかがうかがえて面白いなぁと感じます。
秋は雁など、日本で冬を越すための渡り鳥が多くやってくる時期でもあります。歳時記では「渡り鳥」ということばそのものが秋の季語とされています。反対に「燕(つばめ)帰る」も秋の季語です。燕はもっとあたたかい国へ帰って行く時期になるのですね。
キリギリスとかカマキリとかバッタなどといった虫も、秋の季語になっています。もちろんコオロギなど、夜に虫が鳴く様は、「虫すだく」といってもちろん秋の季語です。
十月には霜降という二十四節気がありますが、霜は実は冬の季語になります。秋の季語にあてはまるのは、霧や露なので、時候のあいさつをするときなどには気を付けて下さいね。今年は末候の始まりがもう十一月二日になります。山が紅葉し始めても不思議ではない時期ですね。
歳時記には秋の山、秋山、秋の峰、山澄むなど、秋の山につい
ての美しい季語がたくさんあります。野原についても花野、秋の野など、萩やすすきが盛んに咲いている野原を現すことばがあります。
十月はお月さまも花も虫も、風情のあるものが多いですが、秋晴れ、秋うらら、秋高し、天高しなど、秋の澄んでよく晴れた空を描く季語もたくさんあります。
その他、スポーツの秋、学問の秋など、十月にもなるとめっきり秋めいてきていると思いますが、みなさんはどんな秋を過ごされるでしょう? もちろん、食欲の秋も良いですね。
(気象予報士 チャーリー/絵:そねたあゆみ)
2012-10

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