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常に変化する食文化

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(文:食文化研究家:巨椋修(おぐらおさむ)/絵:そねたあゆみ)2016-12
●ちょっと前にはなかったけどいまは当たり前のこと  食文化は年々……といえばオーバーかも知れませんが、結構変化しています。  例えば、いまではお水をスーパーやコンビニで買うのは当たり前ですが、これは80年代から90年代に一般化したもので、それ以前ではレストランや料亭くらい。他の外食店では、冷水器が当たり前。 「お金を出してお水を買う」なんてことは、一般常識にありませんでした。  お茶も一緒ですね。80年に伊藤園が『缶入りウーロン茶』を発売。ウーロン茶は、当時まだまだ珍しいものでしたから缶入りでも抵抗感はありませんでした。しかし日本茶となると、まだまだ「お金を出して買う」というものではありませんでした。  だってレストランでも食堂でもお茶は無料で出てくるものであったからです。 ●「水はタダ」という食文化も変わる?  「水と安全はタダだ」と言ったのは山本七平(イザヤ・ベンダサン)という作家であり評論家でしたが、この「水はタダ」というのはレストランや食堂において、お水は無料サービスで出てきます。海外だとお金を出さないとお水を飲むことができません。 「 水はタダ」という食文化は、家庭では必ずしもなくなりましたが、家庭では「飲み水は買うもの」というご家庭も少なくないことでしょう。これも少しずつ変化している食文化の一つでしょうね。  ただ、日本においてレストランや食堂等での「水はタダ」という食文化は、何とか変わらないでいて欲しいものですね。 ●食文化はある日生まれたり変化したりするもの  立春が近づくと、全国のスーパーやコンビニに並ぶのが『恵方巻』 この習慣もいまから十数年前に、あるコンビニチェーンが広めたものです。いまでは当たり前ですけど、ほんの少し前には、大阪など一部の地域してしか行われていなかった食文化です。  90年代は、ティラミス、タピオカ、ナタデココ、パンナコッタと毎年のように新しいスイーツが登場し根付いていきました。そういえばスイーツという言い方も近年になってからのものですね、このように食文化というのは、少しずつ新しく変化しているのです。  マグロのトロは昔捨てられていた食材。マツタケは昔はシイタケの⒑分の一の値段だったといいます。昔は捨てていたような食材が、いまや高級品。いま「こんなの」と思っている食べ物が、いつの日か高級品になっているかも知れませんよ。

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