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陰虚と慢性炎症

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(絵:そねたあゆみ)

 発がんの原因として、低体温や冷え(陽虚)はすでに、どなたも理解しておられると思いますが、意外と知られていないのは、陰虚も慢性炎症を引き起こし、発がんの大きな原因になるということ
です。いや、むしろ陰虚こそが、老化と発がんの大きな原因です。
 陰虚とは?・・・隠居ではありません。体を潤したり、熱を冷ます力がある津液(体液や、分泌液、ホルモン等々)が足りない(虚した)状
態です。
 陰は夜寝ている内に養われるので、寝不足や過労、ストレス過多で、体が休められない状況が続くと、陰虚が進みます。ですので、頑張りやさんや、ストレス過多の方に多く見られます。
 陰虚になると、体を潤すものが枯渇するので、乾燥して火照り、熱症状を持ちやすくなります。
 即ち、喉の渇き、のぼせ、火照り、皮膚が乾燥して艶がなくなりシワになる、髪の毛がパサパサ、空咳が出る、手足が火照って熟睡できない、寝汗をかく・・・等
 このような状態のときは、組織に慢性炎症を起こしやすく、粘膜の渇きにより免疫力も低下し、長く続けば発がんにつながりやすくなります。更年期でのぼせやホットフラッシュなどがある女性も要注意。実際に50前後から発がん率は高まります。
 陰虚になると、体が火照るため、熱い、熱い・・といって冷たいものを飲んだりしがちですが、これは間違いです。何故かというと陰虚は熱の証ですが、急性の発熱のように、熱が勝っているのではなく、体を潤し冷やす、”陰”が不足しているために、見かけ上、熱の症状を呈しているものなので、冷やすのではなく、陰を補うことが大切なのです。その最大の養生法は、頑張りすぎと無理を止め、ストレスから遠のいて、質の良い睡眠をしっかりとることです。
 食べ物でのお勧めは、黒胡麻、白胡麻、松の実、銀耳、枸杞子、ユリネ、長芋、自然薯ホタテ、牡蠣、あわび、あさり、しじみなどの貝類。スッポン、亀肉、ロバ肉、豚肉、鴨肉、猪肉、卵類。チーズ、ヨーグルト、豆乳等
 ある種のネズミ・・・ハダカデバネズミは、長年の研究において、がんの発生がないそうです。このネズミは、体を潤すヒアルロン酸の分子量が大きく、慢性炎症を起こすことがないのが原因で、呼吸のペースもゆっくりで、少量のエサでも生きることが出来る、エコなネズミだそうです。いつも忙しくしている人は、ちょっと生活を振り返ってみてください。
 また、陰虚に、陰を補わず、どんどん冷やしてゆくと、今度は陽虚(冷え性)になり、陰と陽の根っこは同じであるため、次第に陰陽両虚となり、生命の玉は小さくなり、消耗してゆきます。くれぐれも、養生の仕方にご注意ください。
(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵)2017-06

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