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『古事記』の神々(その9)

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(絵:そねたあゆみ) 

 前回は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国(よみのくに)で身についたよごれを落とすことで、最後に、左目からは天照大神(あまてらすおおみかみ)、右目からは月読命(つくよみのみこと)、鼻からは建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)が誕生した場面までを描きました。
 この三柱の神々を見た伊邪那岐命は、大喜びなさいました。そしてまず天照大神に、「あなたは高天の原(たかまのはら)を守りなさい」
 と言いながら、首飾りを贈られました。
 次に月読命には、「あなたは夜の食国(よるのおすくに 夜の世界)を守りなさい」と言われ、最後に建速須佐之男命に、「あなたは海を守りなさい」と告げました。
 こうしてそれぞれに伊邪那岐命からの持ち場を与えられた神々でしたが、速須佐之男命は、与えられた海を守らずに、胸元に届くほど長いあごひげの先にまで涙がしたたるほどに、激しくお泣きになりました。そために、緑に覆われていた山は枯れてしまい、川も海も涙で乾ききってしまいました。そこへ悪い神さまたちがやって来て、あらゆる種類の災いが、同時に発生しました。
 そのことを知った伊邪那岐命は速須佐之男命に、「どうしてあなたは持ち場を守らずに泣いてばかりおられるのか?」とお尋ねになりました。すると速須佐之男命は、「わたしは亡くなった母の国である、地底の片隅の国に行くのだと思います。だから悲しくて、泣いているのです」とお答えになりました。
 それを聞いた伊邪那岐の大御神(おおみかみ)は、激しくお怒りになり、言われました。
「そういうことであれば、そなたはこの国に住むべきではない」そうして速須佐之男命を追放してしまいました。
 その後伊邪那岐命は、近江の多賀神社でお暮らしになるようになりました。
(コラムニスト 気象予報士 CHARLIE)2017-11

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