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食文化ウソ・ホント

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(絵:吉田たつちか)

・駅弁は新橋ではじまった

ウソ 「♪汽笛一声新橋を~」ではじまる「鉄道唱歌」で知られるように、日本における鉄道の開業は明治5年、新橋~横浜間からはじまったのですが、駅弁はというと明治18年7月16日、大宮~宇都宮間の開通と同時に宇都宮の旅館・白木屋が駅で弁当を売り出したのがはじまりと言われています。

 最初の駅弁は梅干し入りおにぎり2個とたくあん2切れを竹の皮で包んだもの。お値段は5銭だったといいます。

・釜めしは関東大震災で生まれた

ホント 大正12年、関東大震災で焼け野原になった東京で炊き出しが行われたが、その炊き出しの中に釜で炊いた混ぜご飯があった。それをヒントにして一人用の釜で混ぜご飯を出すようになったのがはじまり。

・和食は健康にいい

ホント 和食が世界遺産に認められたのは健康にいいから。ただし洋食や中華料理が健康に悪いというわけではなく、和食でもバランスを欠いてしまっては元も子もありません。また、日本人の食卓が本当の意味で美味しく健康的になったのは、1960年代くらいからで、それまでそれまでは塩分とごはんの量が多く、副食もあまりなかったと言われていましたがそのころから洋食の影響を受けてたんぱく質の量も多くなり健康的になったと言われています。ただ、まだ塩分が多いのでそこは注意ですね。

・お酒は少量だと健康にいい

ウソ かつては少量のお酒は健康にいいと言われていましたが、確かに心疾患などには少量飲酒は発症リスクが少ないとの論文もあるのですが、最近の研究ではそれ以上に身体への悪影響が多く、うつ病や認知症リスクも高まると言われています。他にもスポーツや筋トレをやっていても、そのあとにお酒を飲んでしまうと、トレーニング効果をかなりの部分阻害してしまうことがわかっています。

・江戸で蕎麦が流行ったのは脚気予防

ホント 東京は蕎麦、大阪はうどんと言われますが、そうなったのは江戸時代から。江戸は他国のようにご飯に雑穀を混ぜたりせず、白米を大量に食べる食文化でした。お米は玄米ですといろいろなビタミンが入っていて栄養も豊富なのですが、精白してしまうとビタミンが無くなってしまいます。そのため江戸ではビタミンB1欠乏症である脚気が流行るようになってしまいました。ところが蕎麦をよく食べる人に脚気になる人が少なかったのです。蕎麦にはビタミンB1がたくさん入っていたのです。もちろん江戸時代はまだビタミンなど発見されていませんでしたが、江戸っ子たちは経験的に蕎麦が脚気予防になると知り、好んで食べるようになったといいます。

・関東のお餅が四角いのは江戸の人口が多かったから

ホント 元々、お餅は関東も関西も丸餅でした。しかし徳川家康が江戸を首都とすると、江戸は急激に人工が増えやがて当時としては世界最大の都市となります。さて、そんなに多い人口でお餅をついて丸めるのは時間がかかってしまう、いっそ平たく伸ばして包丁でカットしたほうが合理的。また江戸は将軍家のお膝もと、武士の町でもありましたから「敵をのす」という勇ましい言葉からものし餅が好まれたという説もあります。

・神戸牛は横浜で有名になった

ホント 明治になって日本は欧米諸国と付き合うようになりました。そして明治時代になってから日本人は牛肉を食べるようになるのですが、最初は外国人が中心。ヨーロッパの船は上海や香港を経由し、神戸に寄ってから横浜に入港します。神戸に寄ったときに外国人はさまざまな買い物をするのですが、その中に牛肉も含まれていました。牛肉が熟成して美味しくなるためには潰してから何日も必要なのですが、神戸で買った牛肉が横浜に着いた頃、ちょうど美味しくなっており、それが「神戸ビーフは美味しい」となったはじまりだったのです。

・おかゆは消化によい

ウソ 病気や胃腸が弱っているときには消化がいいからとおかゆを食べる人が多いと思います。しかし実はおかゆは普通のご飯に比べて消化に悪いのです。理由は、ご飯やおかゆ、パンなど炭水化物を消化するためには、唾液に含まれているアミラーゼという酵素が必要なのですが、おかゆの場合、あまりよく噛まないで飲みこんでしまうため、消化しにくくなってしまうのです。昔の人はおかゆに梅干しを入れて食べましたが、唾液を出すことで消化が良くなることを知っていたのかも知れませんね。

(食文化研究家:巨椋修(おぐらおさむ))2020-02

おぐらおさむの漫画「まり先生の心のお薬研究室」連載をネットで無料配信、スタート

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