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地方ニュースが読める

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(絵:吉田たつちか)

 毎日新聞の購読者数が200万部を割り込んだというニュースを目にした。同紙に限らず、新聞、テレビの凋落傾向に歯止めがかからない。
 そんな中、Googleニュースが衣替えをした。我が国の主な新聞や通信社が、Googleにニュースを提供する事になったのだ。魂を売ったわけではないが、しばしの延命措置にはなるかと思う。
 ネットでの情報は玉石混交なので、若干注意が必要であるが少なくともプロの手を経たニュースは多少ましかと思う。
 この歳になると、故郷の話題も気になる。このサイトでは地域も指定(ローカルニュース)できるので、さっそく、今住んでいる伊東市と出身地である群馬県太田市を設定した。
 また、ニュース ショーケースには地元新聞である上毛新聞も入れた。
 目についたニュースは「群馬県太田市のニット産業を後世へ 第2弾プロジェクト【土に還るニット】大地から服を創るMebukiは自由だけじゃ無い」だ。
 株式会社マウンテンディアー(太田市富沢町) が手掛けるニットブランド「OTA KNIT」と協力し、 太田市のニット産業を盛り上げ、後世に繋ぐ目的として太田市出身の二人の若者が ドメスティックブランド「Mebuki」を立ち上げ、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて“ 【土に還るニット】プロジェクトを行っている。
 この行動に賛同して、少しばかりの支援を申し出た。故郷納税もいいが、このような故郷のプロジェクトに小額からでも参加できるのもうれしい。ふるさとのニュースを遠方にいながら知ることができる楽しみが増えた。
 新聞とネット、競合するだけでなく持ちつ持たれつの関係が築けて、持続可能になればと期待している。まさにこのニットも地球にやさしいのであり、世界的なブランドに育ってほしいと願っている。
 もう少し小さな地方紙はまだGoogleニュースには、入っていなかった。例えば、伊豆新聞は村の商店や飲食店はもとより高齢者のいるお宅はほとんど購読している。その目的の多くは、冠婚葬祭広告だ。田舎では義理を欠くのは最も忌み嫌われる。小生の自宅から村唯一のJR葬儀場が見えるが、コロナ可禍の最盛期にはあまり電気が点いていなかったのが、このところ連日点いている。すなわち、通夜が行われているのだ。人口1万人を少し欠ける村でも電気が点いている日の方が多いのが通常だ。コロナ過に関わらず、毎年、一定数の方が亡くなるのが世の常ではある。

(ジャーナリスト 井上勝彦)2021-11

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