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心をときめかすクリスマスツリー

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09心をときめかすクリスマスツリー デパートや大型スーパー、駅や空港など、大きなクリスマスツリーが、色とりどりの光を放ち、明るく楽しく出迎えてくれます。家庭でも「今年はどんなクリスマスツリーにしようか」と、親子で嗜好をこらしているのではないでしょうか。
 世界で初めてクリスマスツリーを飾ったのはパン職人でした。それは一四一九年のこと。ドイツ南西部の都市、フライブルグの聖霊救貧院に飾りました。その時のツリーは、もみの木にリンゴやナッツの実をつけたシンプルなものだったようです。ドイツではクリスマスイブにアダムとイブの物語を上演していたので、リンゴがクリスマスの象徴となりました。
 クリスマスツリーはたちまち流行し、ドイツ全土に広まっていきます。リンゴのほかに色紙や紐など、いろいろな飾りをつけるようになりました。宗教改革をしたマルチン・ルターは、ロウソクをつり下げることを思いつきました。ロウソクの炎はクリスマスツリーをより美しく幻想的にさせたので、皆がこぞって真似をするようになりました。
 一つの国の流行が、世界に広まるのに時間はかかりませんでした。イギリスのビクトリア女王と結婚したドイツのアルバートは息子のために、バッキンガム宮殿にクリスマスツリーを飾りました。それを知った国民が、我が子のためにと自宅にツリーを置くようになったのです。アメリカへはドイツからの移住民が広めま
した。我が国では、一八六〇年にドイツの使節が公館に飾ったのが最初。西洋の文化を積極的に取り入れた明治の日本では、すぐにこの風習が受け入れられ、町でも家庭でもツリーが見られるようになっていきました。
 てっぺんに輝く大きな星。これはキリストの誕生を知らせる星です。天使やサンタの人形など思い思いの物を飾るようになり、ロウソクは火事の危険性から電飾に変わりました。時代と共に年々豪華に変わっていくクリスマスツリー。しかし、ひとつだけ変わらないことがあります。それは、ツリーには心をときめかせ、気持ちを豊かにさせる力があるということ。大人も子供も毎年クリスマスツリーを見るのを楽しみにしているのです。
(コラムニスト 華山 姜純/絵:吉田たつちか)2011-12

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