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桜の樹下で

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03-04 旧暦2月15日平安末期の歌人西行の忌日とされています。
西行は武士の身分から23歳の若さで出家して仏に帰依、歌を詠みながら諸国行脚の生涯を送り、桜をこよなく愛した人物です。
「願はくば花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」は、西行が詠んだ有名な歌の一つ。
「望月」とは旧暦十五夜の満月のことで、「そのきさらぎの望月」とは釈迦の入滅が「インド暦第2月の満月の日」という伝えに由来しています。釈迦入滅の年月日は不明とされながらも、旧暦での満月はほぼ15日と決まっていましたので、日本や中国では釈迦の入滅は2月15日と定められました。
すなわち西行は釈迦が沙羅双樹の林の下で入滅したとされる2月15日に、自分の愛する花咲く桜の樹下で最後を遂げることを念願としていたのです。西行の終焉の地は河内の弘川寺。その日は2月16日でありましたが、先の歌に因み2月15日を西行忌としています。
この日は現在の暦に直すと3月の下旬頃、早咲きの桜は咲いていたかもしれません。
(文:現庵/絵:吉田たつちか)2006-03

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