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秋の養生法

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1011_2a あれほど暑かった夏が過ぎ去り、過ごしやすい秋が来るはずなのに、今年は一気に冷え込んでしまいました。

朝夕と昼間とでは10度以上の気温差がありこれは体にとってはとても大変なことです。

私達の体は大体36度くらいの体温ですべての酵素反応が成り立っています。

 つまり、食べ物を分解しエネルギーを作り出し、生命活動の営みを維持し、解毒代謝を円滑に行って、不必要な物は排泄するという一連の反応は、この体温上で成立っています。

外界の気圧や気温が変化するたびに、これを察知し自律神経系が働いて血管を収縮や拡張させたり、血液の分布を変化させたりして体温を一定に保たせてくれているのですが、今年のように気温の変化が激しいと、自律神経は緊張しっぱなしです。

 現在の店頭で多いめまい、体のだるさ、のぼせたり冷えたりして気分が悪い、風邪のように寒気がしたり熱感があるが、鼻水や咳はない、胃腸の不調などは、自律神経が上手くバランスをとれず悲鳴をあげている状態と言えます。

今年は暑さが激しかったために、皆さん例年よりも体は消耗しています。

 自律神経の失調は、

1,寝不足や無理のしすぎ、汗のかきすぎ、栄養不足、頭や目の使いすぎなど体が消耗しているとき

2,ストレスによる気の滞りとオ血、冷たい水分の摂りすぎなどによる冷え、運動不足+油ものや甘いものによる痰湿などによる閉塞状態のときに起こりやすくなります。

 この機会に八証の体質チェックをして、不足を補い不用は捨てる養生を実行して下さい。

また、気温の変化に対応するため、衣服でこまめに調整してくださいね。

(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)

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