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しあわせをもたらす春の季語

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2005-04-084月の二十四節季には、5日ごろ清明(せいめい)、20日ごろ穀雨(こくう)があります。
清明では初候で「つばめが南からやって来る」、次候で「雁が北へ渡っていく」、末候では「雨のあとに虹が出始める」と季節が移り変わります。また穀雨では、初候「葦(あし)が芽を吹き始める」、次候「霜が終わり稲の苗が生長する」、末候「牡丹の花が咲く」となっています。
歳時記によるとこの中で「つばめ」は春の季語で、家の軒先に巣を作り害虫を食べてくれるので、しあわせをもたらす鳥として大切にされています。「鳥雲に入る」という季語もあり、これはまさしく「雁」などの冬鳥が越冬を終えて日本を離れて行くことを意味しています。
葦(蘆)は春に芽吹くので、「蘆の角(つの)」という表現で春の季語とされています。牡丹そのものはもう夏の季語で、「牡丹の芽」という形で、牡丹などの「草の芽」が芽吹き始めることで春の季語として用いられます。
歳時記では春の空は「霞」「おぼろ月」といった季語も多く見られぼんやりとした印象を持たれているようです。同様に「虹」は夏の季語ですが、「春の虹」とすることで、虹が見え始める時期として春の季語になります。気象上では虹は一年中見られても不思議ではないと言ってしまうと身もフタもありませんね。
また霜については、「霜降」という二十四節季もあるように、それだけでは秋の季語です。しかし日射しがあたたかくなり「別れ霜」「忘れ霜」という形で春の到来を喜ぶことがあります。とはいえ遅霜は農作物の新芽を枯らせてしまいます。また4月23日は霜の特異日で、まだまだ油断はできない季節でもあります。
暦には出てきませんが、「桜」「花見」ももちろん春の季語です。「おぼろ月夜」のお花見は、女性的ななまめかしさを感じさせると言われています。
あたたかくして、春のはんなりとした夜、心おだやかに散りゆく桜を愛でたいものだと思います。
(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか )2012-04

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