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2種類のジェット気流(偏西風)

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2008-04-01 「台風が偏西風に流されて西から東へ進んでくる」 「黄砂が偏西風に乗って日本へやってくる」 などなど、日ごろの天気予報の中で、「偏西風」ということばはよく耳にされると思います。この偏西風は、中緯度帯に位置する日本の気候を語る上で、欠かすことのできない重要な要素の一つです。

雨が降ったり台風ができたりする程度の、およそ高度約10kmまでの高さのことを「対流圏」と呼びます。その対流圏の上の方で、中緯度地帯では、一年を通して特に強く吹いている西風があり、それを「偏西風」と呼びます。(ちなみに極地方では「極偏東風」、赤道付近では「北東貿易風」という東よりの風が吹いています)

偏西風は南北方向に波打って流れていて、南に張り出したところが「気圧の谷」となり、地上では低気圧が発生します。逆に北に張り出したところは「気圧の尾根」といって、高気圧が発生します。

そんな偏西風の中でも特に狭い幅で強く吹くもののことを「ジェット気流」と呼びます。日本付近を流れるジェット気流には2種類あります。

一つは「亜熱帯ジェット気流」といって、北緯30度付近で一年中、 ほとんど安定して吹いています。もう一つは「寒帯前線ジェット気流」といい、冬場に現れます。

そもそも空気には、温度を一定にしようとする性質があります。上下方向の温度差が大きくなりすぎたときには、空気は「対流」という方法で、雲を作って雨を降らせ、温度を一定にしようとします。しかし南北の温度差がある限度を超えると、波動を起こすことで温度差を解消しようとするのです。だから北半球では、南北の温度差がより大きい冬場に、寒帯前線ジェ ット気流が登場して、南北の温度差を小さくしようとするのです。

(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)2008-04

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