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美しい花には毒がある(紫陽花) 

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紫陽花《アジサイ》の花が美しく咲き誇る季節になりました。小さな花びらが集まって一つの丸い花を形成する梅雨時の代表的な花。多くの家庭の玄関先や庭先を彩り、過ぎゆく人の目を楽しませてくれます。

紫陽花の一番の魅力は色が変わることでしょう。咲き始めと終わりでは違う表情を見せてくれます。土壌が酸性なら青、アルカリ性なら赤になると言われていますが、土壌を調べずにどんなふうに色づくのか待つほうが楽しみですね。

10-06-1 紫陽花の歴史は古く、漢字で『紫陽花』と最初に表記したのは中国の唐の詩人だったそうです。日本最古の和歌、万葉集にも季語として使われています。そして江戸時代には蘭学者のシーボルトが長崎で出会った女性、お滝さんの名前を取ってHYDRANGEA OTAKUSA《ヒドランジアオタクサ》と命名しました。紫陽花は時代を問わず国籍を問わず人々を魅了する花と言えましょう。

そんな紫陽花ですが、毒があることを、ご存知でしょうか。あの可憐な小さい花びらにも、葉にも根にも毒があるのです。食べるとめまいや吐き気、神経の麻痺が生じて最悪の場合は死に至ってしまいます。実際二年前に、ある飲食店でそれを知らずに料理に使い、食べてしまった客が中毒症状を起こしたという事件が発生しています。触るだけなら何の問題もないのですが、口に入れると胃酸などの酸性物質によって青酸化を引き起こすと考えられています。

美しく咲き誇る季節の花を部屋に飾りたいもの。紫陽花の茎を切ってキッチンに飾る時は、くれぐれも花びらや葉が食事に混じらないよう注意が必要ですね。

(コラムニスト 華山姜純/絵:吉田たつちか)2010-06

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