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照る照る坊主の由来

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06-06-5し としとと天から水が滴り落ちる、梅雨がやってくる。カビも生えやすく、じめっとして嫌な季節だ。恵みの雨とも言うけれども、やはり何事も過ぎたるは及ばざ るが如し、あまり長雨になると農作物の発育にも良くはない。そこで、太陽に顔を出してもらえるよう、軒先に吊るされたのが、照る照る坊主だ。

照 る照る坊主は、照る坊主とも言われ、白い布や紙に丸い芯を入れ、根元で縛ったものを吊るす。バトミントンや羽つきの玉のような形だ。最初は顔を描き入れな いでおき、見事晴れることが叶ったならば、目を入れ、神酒をかけた後に川に流すという。今ではこの風習は薄れ、最初から可愛らしい顔を描くようになってい る。楽しい行事の前に吊るすことが多くなったからか、気分を盛り上げる為の小道具の一つのようだ。

しかし、昔は もっと切羽詰って吊るしていた。雨が続くことにより、生活が圧迫されてしまう。何とか雨を止ませてもらえるよう、人柱を立てることもあったぐらいだ。神へ の奉げものとして人間を差し出す代わりに、照る照る坊主を吊ったのではないかとも言われている。最終的に川に流すことが、人柱を彷彿させる。

何 やらおどろおどろしい感もあるが、元々は中国で生まれた照る照る坊主は、最初は紙切れを人型に切ったものを、川に流していたようだ。これは人柱という意味 ではなく、人型もホウキを持った少女の形で、彼女の持つホウキで、空の雲を掃きだしてしまおうというものだ。とても微笑ましい。今ある照る照る坊主も、も しかしたら、ホウキの形を模ったものかも知れない。その方が太陽も、すっきり顔を出してくれるように思われる。

(文:コラムニスト 旭堂花鱗/絵:吉田たつちか)2006-06

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