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ビーチサンダル、ジャンダル、水雪駄

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10-06-2灼 熱の太陽の下、キラキラ輝く海での日光浴、そして毎年なぜか懐かしい気持ちになる夏祭りの屋台。日本の夏には様々な行事がありますが、夏の夜空を華麗に演 出してくれる打ち上げ花火や、色とりどりの浴衣は、夏を代表する風物詩と言えますね。さて、この浴衣に欠かすことができないのが下駄ですが、同じように鼻 緒の付いたカジュアルな履物はと言えばビーチサンダルですよね。
実はビーチサンダルという言葉は和製英語であって、実際のところアメリカなどでは、「フリップフロップ」と呼ばれています。これはパタパタと歩く音を表した言葉ですが、私が住むニュージーランドやお隣のオーストラリアでは、また別の呼び方があります。

ビーチサンダルは1952年に日本で作られた草履がはじまりである為、今や世界で定着しているビーチサンダルは日本の発明品なのです。こういった背景が関 係している為、ニュージーランドや豪州ではビーチサンダルを「ジャパン」と「サンダル」を掛け合わせて「ジャンダル」と呼んでいます。冗談のような言葉で すが、ニュージーランドではビーチサンダルを日常に履きます。少し暖かくなってくると、町でビーチサンダルを履くのは当たり前で、町中の人が全員海に向か う様な、いでたちに見えます。

最 近では、ビーチサンダルがニュージーランドのシンボルマークの一つとなり、お土産物ショップなどで、ビーチ サンダルを模ったアクセサリーや壁掛けなども見かけます。私もビーチサンダル愛用者の一人ですが、私が生まれ育った和歌山ではビーチサンダルを「水雪駄」 と呼んでいるので、ビーチサンダルを履くたびに「水せった」と言って和歌山県外の知人に通じなかった懐かしい思い出が蘇ります。皆さんも今年の夏はカラ

フルなジャンダルを活用し楽しい夏を満喫してくださいね。

(文:ニュージーランド在住 Reeoko/絵:吉田たつちか)2010-06

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