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「孫子と人民の狂騒は一ヶ月で終わる」は不朽の理と見つけたり

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12-06-3 かつて、大分県の平松守彦氏が県知事に就任ししたときに、助役か誰かに、「大分は海と山しかない、何もないところですから・・・。」と言われ、「それは違う。大分には海と山があるんだ。」と言ったといいます。

平松元知事は、この後、全国的に広まる「町おこし」の元祖となる「一村一品運動」などに代表されるように、この言葉の通り、大分県の存在感を向上させるのに大いに腕を振るわれたとか。

その関係があるかどうかわかりませんが、私は「日本で一番、食い物が美味い」のは、博多でも札幌でも東京でも大阪でもなく「大分」だと思っております。海の幸、山の幸・・・。本当に絶品ですよ。)

その意味で、よく、「うちは何もない田舎だから。」と言われる方がいらっしゃいますが、こういうのは得てして、中にいる人間よりは、外から来た人間の方が 価値がわかる事が多いようで、私がよく言うのは、自分たちの街から、半径何km、何十km、何百kmといった具合に円を描いてみて、まず、その円の中に何 があるかを把握し、その後に、内側をもっと掘り下げるか、外から持ってくるなどの方策を検討する必要があるのではないかと。

これとは少し違うかもしれませんが、かつて、「田中角栄さんは、新潟を中心とする環日本海経済圏構想を残した。それに対し竹下 登さんは、島根に公共工事しか残さなかった・・・。」という話を聞いたことがあります。

これなども、確かに、東京から見れば、辺境の新潟も、環日本海という視点では、まさしく、中心に位置するわけです。福岡市は日本地図で見れば辺境でしょう が、視点を東アジアに置けば、1,000kmで東京、上海、ソウル、平壌、1,500kmで台北、北京と、5つの首都と4つの一千万都市が円内に入るとい う・・・。 でも、こういった、「己を知らない」ことは、何も地方に限ったことではなく、大都市でも往々にして見られることです。

一例を挙げるなら、東京でも、地元の人が、はとバスに乗って、初めて、そういう物が有ることを知る・・・ということも聞きます。

現に、私も行きましたが、吉田松陰、橋本左内が斬られ、解体新書が書かれ、2.26事件の時の青年将校とねずみ小僧 次郞吉が

一緒に眠る南千住の回向院は、殆どの観光ガイドには出ておらずやっとみつけた紹介記事では、ゲテモノ扱いに近い、怪奇スポット扱いでしたよ。

東京はあらゆる意味で観光で飯を食っていないですから、こういう物の価値がまるでわからないのでしょうね・・・。

萩や京都にあったら、今頃は、一大観光名所ですよ。

(小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)2012-06

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