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ミョウガの効用

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1108-8 連日うだるような暑さが続いていますね。これだけ酷暑が続くと夏バテに陥ってしまったという方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は、夏バテ防止食材のミョウガについて紹介いたします。
ミョウガは、ショウガ科ショウガ属に属していて、ショウガとはとても近い関係にあります。名前の由来は、大陸からショウガとともに持ち込まれた際、香りの強いほうを「兄香(せのか)」、弱いほうを「妹香(めのか)」と呼んだことから、これがのちにショウガ・ミョウガに転訛したという説が有力視されています。
ミョウガは特筆するほどの栄養成分はありませんが、香り成分のαピネン類には食欲や消化促進する働き、覚醒作用、解熱、解毒などの効果があるとされています。
俗に、ミョウガを食べると物忘れがひどくなるなどといわれていますが、むしろ、脳が活性化され、記憶力や集中力を高める効果があったという結果も報告されています。
ショウガを用いた料理のレパートリーが広いのに対し、ミョウガはそばや素麺の薬味などに用途が限られています。これは、ショウガの香り成分が熱をかけても揮発し難いのに対し、ミョウガの香り成分は、揮発し易いため、加熱を伴う料理では大切な香り成分が失われてしまうからです。しかし、この特徴は、冷奴や素麺などの冷たい料理が好まれるこの時期には余りマイナスになることはありません。
夏バテで食欲を失ったという方は、是非、料理の薬味にミョウガを使ってみてはいかがでしょうか。
(医学博士 食品保健指導士 中本屋 幸永/絵:そねたあゆみ)
2011-08

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