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ストレスによる不眠

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1310-1誰でもそうですが、ストレスが溜まってくると、眠れなくなりますよね。ストレスといってもいろいろとあります。
例えば、暑さ、寒さなどもストレスになりますし、体調が優れないこともストレスです。
これらは、精神的なストレスとは性質が異なるので、別の機会に譲る として、今日は精神的ストレスによる不眠についてお話します。
精神的なストレスはこんなときに溜まります。
1,自分の思いどおりに事が運ばない
2,あれもこれもやらなくてはならないことがいっぱいで、パンクしそう
3,誰かにイヤなことを言われたり、イヤな環境に身を置かねばならないとき
このようなときに、誰かにおしゃべりしたり、趣味に打ち込めるなど、発散の方法があれば良いのですが、発散できないと、便秘と同じように、イヤなモヤモヤした感情をどんどん溜め込むことになります。
眠る時間というのは、意識が内側に向きますので、次々に昼間の感情がフィードバックされてきます。
頭の中で、明日の段取りを考えたり、解決しようもないことが堂々巡りになって、頭を休めようとしません。
ストレスによる不眠の特徴は、子午流注の肝胆の時間である午後11時~午前3時までの眠りが非常に浅くなります。
この時間にトイレに起きたり目が冴えて眠れなくなります。
東洋医学的に言うと、この時間に肝は疏泄を盛んに行い、体に起こっているストレスに対して、対応する臓に血を分配してストレスを乗り切ろうとしています。
ところが、あまりにもストレスが溜め込まれていると、肝がオーバーヒートしてしまい、眠りに関係する臓である心に十分に血を送れなくなったり、熱をもたせて眠りを妨げます。
このような傾向があるときは、なるべく夕食は早めにすませしかも腹八分にしておくのがよいです。
動物性タンパクの多いこってりとした食事でなく、苦みのある野菜や大豆食品で、ストレスによる熱を冷ましましょう。
(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)

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