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アンチエイジ体操

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0910-5小学生のころ、夏休み後半の朝のラジオ体操に出かけるのがおっくうだった。先生に「家の手伝いやスポーツで身体を動かしているのだから体操なんてやらなくてもいいんじゃないか」と、憎まれ口を叩いたら、先生が「普段使っていない筋肉も使うのが体操の目的で、これをやることで、身体のバランスが保たれ、怪我もしにくくなり、健康になれるんですよ」と、優しく諭してくれことを思い出す。

「はっぱっぱ体操」なる体操が今、千葉県柏地区(柏の葉キャンパス駅)でブームになっている。柏の葉エリアでは、環境・健康・創造・交流のまちづくりを目指していろいろな活動に取り組んでいるが、この、新しい体操もその一環として誕生した。

発案は小林寛道先生(東京大学・日本大学・静岡産業大学の特任教授および客員教授)で、振り付けはバレーダンサーで振り付け師でもある斉藤美音子さんが行った日本産まれの新しい体操だ。

この体操は、体の中心深くにある「ボディ・インナーマッスル」を鍛えるのに効果的だという意味でも注目を浴びている。

また、運動生理学に基づいた動きを取り入れているため、身体への効果も最大限に発揮するほか、脳へも心地よい刺激を与えてくれるという、アンチエイジ体操でもある。

私も長年、中国健康法普及協会の体操に参加している。この体操はストレッチ体操、練功十八法、広播体操(中国のラジオ体操)の3つを行う(全部で約25分)。この中では練功十八法が中心となる体操で、これは、中国上海の漢方医である荘元明氏が考案したもので、気功と太極拳の要素を取り入れ、老若男女だれでも簡単に習得でき、健康に良いとして世界中で普及の兆しをみせている体操だ。「病気があれば病気を治し、病気がなければ、病気を予防する」というのが、この体操のキャッチフレーズだ。筋を伸ばし(親指を目一杯伸ばした状態)、足は平行で(ハの字に立つのに比べバランスが不安定な状態)、呼吸法も取り入れたユックリした体操だ。私の参加している会場では、平均年齢60余歳の熟年男女30名以上が毎朝7時に公園に集って行っている。体操は一人ではなかなか持続しないものだ。やはり何人かが集って行うことで、相互に励ましあって続けられるのだ。

台湾や中国に行くと、朝の公園で大勢の人が体操を行っている光景を容易に目にすることができる。中国では、広播体操(ラジオ体操)、太極拳、練功十八法を普及三操・医療保険体操として国を挙げて普及に努めている。高齢化社会の医療費軽減のためにも、日本でも、体操を国を挙げて推奨すべきだ。お金がほとんどかからない施策でもあるし。ちなみに、日本では、ラジオ体操(テレビ体操)を毎日放送しているのはNHKだけだが、なぜ、民放は行わないのだろうか。制作費もかからず、こんなに安定した視聴者を得られる番組は他にはなかろうに。「はっぱっぱ体操」や「練功十八法」が民放のラジオ体操(テレビ体操)として、毎日定時放送されることを期待したいものだ。

*はっぱっぱ体操=http://gokan-gakkou.jp/project/happappa/

(文:ジャーナリスト 井上勝彦/絵:吉田たつちか)

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