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うどんを食べると凶暴になる!?

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2013-02-4粉食の歴史は古く、小麦の栽培はいまから1万年前に中央アジアではじまったとされ、紀元前7千年のメソポタミアでは遺跡から、石臼が発見されていることを見れば、小麦など穀物をすり潰して粉にし、せんべいのように焼いたり、団子にして食べていたようです。
やはり中国でも紀元前7000年あたりに小麦の栽培が始まっていたようです。中国で小麦が本格的に栽培されるようになったのは漢の時代(紀元前206年~220年)のときであったと言われています。
そして、どうもこの時代に麺というものが誕生したらしいのです。麺とは穀物を粉にしたものを、水に溶いて伸ばすなり、切って細長くしたもの。うどん、ソバ、スパゲティなどなどのことを差しますが、この中国で生まれた麺が日本にやってきてうどんやソバになり、シルクロードを通ってイタリアのスパゲティになったと言われています。
たったいま、麺は、シルクロードを通ってイタリアのパスタになったと書いたばかりなんですが、わたしはこれを“絶対”とは考えていないんです。
当時のイタリア、つまりはローマ帝国の時代なんですがローマなどヨーロッパの人々は、小麦粉を使った料理、おそらく発酵させていない硬いパンを主に食べていたか、団子にしたりせんべい状にしたりして食べていたと考えられ
るのです。
そのとき、誰かがその団子状になったものを、細長くしてみようとか、せんべい状になったものを細長く切ってやろうとか思ったとしても不思議ではない。
一般に、スパゲティはマルコポーロが中国で麺をみて伝え、それがスパゲティになったという説が通説となっていますが、どうやら紀元前4世紀にはすでにイタリアでは麺状になったものを食べていたようですしね。また他にスパゲティの起源説として、アラブから伝わったというものあります。マルコポーロは11~12世紀の人ですから、驚異的に昔ということもなさそうです。
スパゲティが多くのイタリア人に食べられるようになったのは、中世から近世にかけてと考えられ、しかも中世には、新大陸からトマトが入ってきたおかげで、いまのトマトソースのスパゲティが誕生したのです。
では当時の人々はどのようにスパゲティを食べていたのかというと、パスタに粉チーズをふりかけて、あるいはトマトソースからめて手づかみで食べていたんです。
スパゲティは庶民の食べ物で、ヨーロッパの庶民が食事のときにナイフやフォークを使うようになったのは、18世紀くらいから。そのときまで、スパゲティのようなものも手でつかんで、なが~いスパゲティを頭の上まで持ち上げて、口の中に入れていたみたいです。
粉食と粒食に関しては、以前から薄々気になっていることがあるのです。粒食、つまりお米を主に食べている国は粉食、パンなどを食べている国に比べて殺人発生率が少ないのではないか? という疑問です。これには民族性や宗教の関係などもあって、ハッキリ言ってかなりの暴言となるのですが、粉食を主に食べているヨーロッパ諸国や中南北アメリカ諸国、アフリカ諸国と比べると、ごはんを食べている国々というのは、殺人発生率が低い傾向にあるのはどうも事実のようなのです。
そこでふと思ったこと。日本ではどうなのか?
ここ何年かの都道府県別による殺人発生率を調べてみると大阪、沖縄が1位2位を競っていることが多く、香川が2位3位に入っていることが多いのです。大阪といえば、うどん、お好み焼き、たこ焼きと粉食大国。香川県は、県民
が1日に1食はうどんを食べるといううどん王国。沖縄は……そう!  沖縄そばは、そば粉を一切使わないむしろ「うどん」に近い食べ物!
するとうどんを多食するようになると、人間は凶暴化するのか?それとも、小麦粉を多食すると凶暴化するのか?
お米を多食すると、おとなしくなるのか?
ええ、この仮説にもなっていないお話しは、もちろんいい加減な思いつきです。すみません。
実際に、粉食で人間が凶暴化するかどうかなんて調査結果はありません。ただ、粉食を多く食べている地域では、どうも殺人率が高い……ような気がしただけのことでございます。
(食文化研究家 巨椋修/絵:そねたあゆみ)2013-02

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