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B級グルメが食文化を作る?

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カラー3 B級グルメとは、安くて美味しい庶民の食べ物のこと。例えばラーメン、カレーライス、牛丼、焼きそば、餃子などなどなどなど。B級グルメのほとんどは、いわばファーストフード。美食家の方々の中には、これらB級グルメをちょっと小バカにする人がいるかも知れません。いえいえ、これらB級グルメってバカにしたものじゃございませんぞ。なんといっても、日本を代表するお料理の中には、発祥がB級グルメなものがたくさんあるのです。
例えば、日本代表する料理であるお寿司。海外でも大好評のお寿司は、江戸時代屋台で売っていたB級グルメ。日本を代表する天ぷらも、江戸時代屋台で売っていた庶民の食べ物。屋台で売っていたファーストフードが、やがて日本を代表する料理になるなんて、江戸時代の人は想像だにしなかったことでしょう。
いまB級グルメで地方の町を活性化しようとする活動が、いろいろな地方都市で活発になっています。地方のB級グルメは、なかなか他の地域では食べられないため、評判になればそのB級グルメを目当てに、観光客がやってきたりするのです。
例えば、宇都宮の餃子、広島のお好み焼き、香川のうどん、横須賀の海軍カレー、札幌の味噌ラーメン……数え上げればきりがないほどです。皆さんもこういった地方に旅行したとき、楽しみの一つとして、各地のB級グルメを食べるのを楽しみにしている人がいるはず。これらのB級グルメも、もしかしたら100年後にはお寿司や天ぷらのように、高級料理になっているかも知れないのです。また、「B-1グランプリ」に代表されるように、これらのB級グルメを集めて、いろいろと食べ比べるイベントは、各地で行われています。
ちなみにこの「B-1グランプリ」正式名称は、「ご当地グルメで町おこしの祭典!B-1グランプリ」といい、各地で町おこしとして食べられているご当地B級グルメを集めて、どれが一番美味しいのかを競うイベント。これを見ても、いかにご当地B級グルメが、町おこしとして注目されているかがわかります。
昔、お好み焼きといえば、駄菓子屋で子どもがおやつ代わりに食べるものであったりしました。ところが近年では、高級お好み焼き屋なるものも現れ、コース料理で一食7000円8000円かかるようなお店も出てきました。ラーメンだって中には、一食数千円から1万円、場合によっては10万円なんてものも出てきました。
ラーメンは、いまや欧米でかなり好評。中国でも「日式拉麺」として好評。近い将来、日本発祥のファーストフードとして、世界中で食べられるようになるかも知れません。もしかしたら、100年後にはオシャレな恋人同士がデートのときに使う定番の料理になっているかも知れません。現在、日本の恋人同士が、オシャレな料理としてパスタやスパゲティをイタリア料理店で食べていますけど、スパゲティは昔、イタリアの労働者階級の人たちが手軽に食べられるB級グルメであり、ファーストフードだったのです。
そう考えれば、あなたの町のB級グルメが、100年後に日本を代表する高級料理に化けているかも知れませんよ。B級グルメが食文化を作っていく場合は少なくないのです。皆さん、B級グルメを舐めてはいけませんぞ。(食文化研究家 巨椋修)
そもそもアイスクリームや飴玉以外のB級グルメは舐めるものではなく、食べるものですから(笑)。
(食文化研究家 巨椋修(おぐらおさむ))2015-04

 

 

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