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少エネ調理鍋

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カラー4 2011年3月11日に発生した東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故にともなう、電気料金、ガス料金の値上げが続いています。さらに、2012年8月10日に消費税増税法案が国会で成立し、2014年4月1日に5%から8%、2015年10月1日に8%から10%と、2回にわたって消費税増税が行われます。
このような中、日本にむかしからある保温調理法が少エネの観点から見直されています。保温調理法とは、従来の温度より低い温度で加熱し、素材にストレスかけずに火を入れる調理法です。80度くらいが、もっとも味が染み込む適温とされています。
食文化研究家の魚柄仁之助氏によると、日本古来からある調理法のひとつで、半煮調理した鍋を毛布で包んで保温しておけば、味がしみこんで調理が完成するといいます。毛布などで包むのが面倒な向きには保温調理カバーなるものもありますが、コタツの時期にはコタツの中に30分ほど入れておけばOKです。
保温調理用鍋もいくつか販売されていますが、私は「はかせなべ」というものを買い求めて使っています。早稲田大学名誉教授の小林寛博士が考案したので、そう命名されたそうで、ひと煮立ちしたら、なべを火から下ろしてしばらく放置するだけ。例えばカレーの場合なら、沸騰後3分加熱し、外蓋をして火から下ろし平らな場所で30分保温。これだけで美味しいカレーの出来上がります。色々、試してみたが、煮物には確かに便利でガス代もセーブできます。
同じような原理化と思うが、長谷製陶の「かまどさん」も重宝しています。蒸気が上がったら火を止めて、そのまま少し置くと、おいしいご飯が炊き上がる。こちらは圧力釜の原理も兼ね備えているようで、炊き上がる時間が早いので便利、我が家では、電気釜がなくなってしまいました。
水が貴重なモロッコで産まれたダジン鍋は、水を使わないで、弱い火で、野菜などを蒸し焼きにする鍋で、野菜本来のうまみが味わえます。
圧力釜も加え、少エネ便利鍋が色々とあるようなので、少エネ調理に挑戦することをオススメします。
(家庭料理研究家 古屋麻耶)2013-04

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