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『古事記』の神々(その3)

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(絵:そねたあゆみ) 

 このシリーズの1回目に「別天つ神(ことあまつかみ)」という五柱の神さまが登場しました。全て性別を持たず身を隠してしまわれました。

 しかしこの別天つ神さまたちは、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)に、

「今ここにゆらゆらと漂っているものを国をするために埋めて固めよ」と言われ、天の沼矛(あめのぬぼこ)という玉(ぎょく)で飾った矛を、二柱の神さまに渡しました。伊邪那岐命と伊邪那美命は、天の浮橋(あめのうきはし 神さまが下界へ来られるとき、空に浮かんでかかる橋)に立ち、天の沼矛でその沼をかき回しました。

 その沼には海水も含まれていて、海をかき混ぜて矛を引き上げたとき、矛の先から海水が沼にしたたり落ちました。そのしたたったものが重なり積もってできたのが、島となりました。初めてできたその島は「淤能碁呂島(おのごろじま)と呼ばれました(現在のどこに当たるかはわかりません)。伊邪那岐命と伊邪那美命はその島に降り立ちました。二人は立派な柱を造り、広く大きな家を建て、新婚生活を送るための新居としました。そこで伊邪那岐命が伊邪那美命に、「あなたの体はどのようにできているのですか?」とお尋ねになると伊邪那美命は、「わたしの体は完成していない所が1つだけあるようです」とお答えになりました。

 伊邪那岐命は、「わたしのほうにはどうも余っている所が1つあるようです。それでは、あなたの『完成していない所』に、わたしの『余っている所』で塞いで、国土を生むことができるのではないでしょうか? あなたは国土を生んでくれますか?」と、訊かれた。すると伊邪那美命は、「かまいませんよ」と返事をされました。

 伊邪那岐命が、「ではわたしたちはこの柱を回って交わりましょう。あなたは右から回り、わたしは左から参りましょう」と言われて柱を巡って二柱の神さまがお顔を合わされたとき、先に伊邪那美命が、「おやまあ、なんと素敵な男性でしょう」とおっしゃり、次に伊邪那岐命が、「おやまあ、なんと素敵な女性でしょう」と言われました。交わったあとで伊邪那岐命は、「女性からことばをかけるのは良くなかったようです」と悔やまれました。

 初めて生まれたのは、骨のない子どもで「水蛭子(ひるこ)」と呼ばれ葦船に載せて流されました。

(コラムニスト 気象予報士 CHARLIE)2017-06

 

 

 

 

 

 

 

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