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老眼鏡と読書  

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(絵:そねたあゆみ)

最近、やたらと老眼鏡の宣伝が多い。若者の新聞離れ、テレビ離れが顕著になり、もっぱら老人向けの商品の宣伝が目立つ。

 我が家の引き出しにも、少なからずの老眼鏡がある。そのほとんどが100円ショップで買い求めたものだが、いまひとつしっくりいかず、安物買いの銭失いの典型となる。

 昨年、思い切って、眼鏡屋にいって調整してから買い求めた老眼鏡をもっぱら使っている。

 著作権の切れた本をスマホやタブレットでタダで読める青空文庫を愛用しているが、文字をいちいち拡大操作するのが面倒だった。「ソラリ」というアプリが優れモノで、毎日のように使用している。このアプリでは、初めから大きい文字で表示されるので、老眼鏡がなくても読むことが出来る。

 10数年前に片方の目の白内障施術をしたので、文字が大きければ、老眼鏡不要だ。もう片方の目もそろそろ白内障が進んだので手術するかどうか悩んでいるが、最近の雑誌記事によると、この手術にも危険性があるとのことなので、手術は先延ばしにしている。

 もう一つのおススメは「青空朗読」だ、こちらは、プロ、セミプロの方々が青空文庫の作品を朗読してくれている。読みが加わればつかれたといって、読書を途中でやめることも少なくなる。文字も追うことで読書の楽しみも失われない。

 もともと、目の不自由な人向けのボランティア活動の一環であるが、老人も多いに助かっている。

 この他にもAIを利用して読み上げてくれるアプリもあるが、まだ、誤読も多いのだが、人工知能の発達速度は速いので、早晩、実用段階になるに違いない。

(1=//aozoraroudoku.jp/  *2=//aozoraroudoku.jp/accessibility/)

(ジャーナリスト 井上勝彦)2019-01

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