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体に炎症がある時の養生の仕方

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(絵:吉田たつちか)

 体に炎症がある時には、食養生がとても大切です。炎症とは次のような場合をさします。

①体の何処かに痛みがある場合(胃痛、腹痛、生理痛、頭痛、筋肉痛、骨の痛み等)②発熱したり、赤く腫れて痛む場合③炎症が元にあって、組織液が溜まってくる場合(腹水、胸水、バセドウ病の眼球突出、浮腫等)④炎がつく病気、、口内炎、扁桃腺炎、肺炎、気管支炎、胃炎、膵炎、胆嚢炎、潰瘍性大腸炎腎炎、膀胱炎、関節炎、アトピー性皮膚炎、甲状腺炎、癌性腹膜炎等) 体に炎症が起きている時に、油脂や糖分を入れると、たちまち痛みや腫れ、皮膚の痒みなどがひどくなることがあります。例えば、アトピーの方がたった一粒のチョコレートで、翌朝全身が真っ赤になったり、乳がんで患部が赤くなっている方が、ミニクロワッサンを1個食べて、ジクジクと痛み、汁が出だした方、膵臓がんの方で、天ぷらを少し食べた夜から、激痛がはじまった方等、後をたちません。炎症があるときは、すでに体に家事が起こっていると考えると分かりやすいです。火事で燃えているところへ、ガソリンや着火剤を投入したら激しく燃え上がります。

そのようなものに当たるのが①トランス脂肪酸=マーガリン、ショートニング、ルウ②食肉脂肪、食肉加工食品、乳製品③ωー6系脂肪酸=なたね油、紅花油、サラダ油などを使った料理④白砂糖、果糖、液糖など血糖値を急上昇させる食品⑤唐辛子、キムチ、餃子、にんにく、胡椒など熱を産生する食品・・・・などです。

 上記食事に十分注意されながら、状況に応じて炎症を冷ます漢方食品を上手くご利用ください。

①実熱=CRPが高いなど、炎症の勢いが強い時=紅豆杉を使う②虚熱=体力低下して体が乾燥して燃えやすくなっている時=滋陰作用のある紫霊芝を使う③体に余分な物が多くて炎症を起こしている時=、、、清熱解毒利尿のタンポポ茶を使う④痰熱という着火ゼリーのようなものが炎症を助長している時=センザンショヨという化痰剤を使う⑤皮膚表面の炎症=スイカズラ、大青葉などの配合を使う⑥化膿による炎症=苦草という抗菌作用のあるものを使う⑦7消化管や、気管支の粘膜の炎症=クマイ笹、通きょうを使う。炎症は疲れや、寝不足、ストレスでも助長されるので、体をシッカリ休めて下さいね。

(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵)2019-10

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