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たかがマスク、されどマスク

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(絵:吉田たつちか)

 安倍のマスクに批判が殺到している中、かたくなに、当該マスクを着用していた首相はそれなりに立派だ。閣僚のほとんどがこれを着用していない様子が国会や委員会のテレビ映像で流されていたが、その理由が、このマスクを装着する姿が映されると首相におもねっている見られやしないか危惧しているからと解説しているコメンテータがいた。そうだとしたら、なんとも腹の座っていない議員たちで、国を任せられるか不安で、情けない。
 マスクが市場に出回るころには、マスク配布に無駄金を使ったなどの批判も噴出するしまつ。マスクが入手できないとブーイングしていたのをすっかり忘れている。
 安倍のマスクを配布するとアナウンスしたことで、マスクが市場に出回り、価格も低減した効果があっただけでも、マスクの国内生産、全国民への配布に意味があった。
 今回のマスク騒動で、そのほとんどが、中国からの輸入だったとわかっただけでも大きな成果だ。
 もう不要になったから、生産契約を破棄すべきだとの暴論をはく輩もいる。国との契約が簡単に反故にされるとしたらそのほうが問題だ。むしろ、マスクは、国内生産で賄うことを決めて、今回、急きょマスク生産に同意してくれた企業には、今後も、継続的に発注することで、国産化を定着させるべきである。
 マスクが小さいと文句を言う輩もいたが、若い娘は、このマスクがちょうど良いサイズだと、自らの小顔を自慢している。また、女子高生の間では、このマスクに刺繍やアップリケなどを付けてて、デザイン性を自慢し、競っているという。なんとまあ、おおらかな心だこと。何事も前向きに、良い方に受け取った方が、人生、楽しいものだ。
 ちなみに、配布に、郵便局を使ったことにも、難癖をつける人が少なくないが、今回の措置で、郵便事業の赤字が少しでも縮小することに役立ったならば結果オーライである。
 昔、北海道で土建業を営む知人と無駄な公共事業のことで議論したことがある。彼、曰く「北海道のような僻地で無駄な公共事業を全て無くせば、年金生活者が増えるか、人口が激減する」ので、国の使わなければいけないお金の使いみちが移動するだけで、国が支出する総額はそんなに変わらないと、言い訳してしていたが、一理ある。
 当初、新型コロナウイルス感染症におけるマスクの着用について、症状のない人までマスクを着用する必要はないといっていたWHO(世界保健機関)が、6月5日、症状がない人もマスク着用をするようにと、方針転換した。マスクで一儲けしようとたくらんでいた中国の意向に忖度したのかもしれない。
 小生は、当初から、マスクの着用には懐疑的であり、東京に出かける時の列車の中でもかたくなに着用しない。ただし、大型のハンカチは持つ。マスクより、ハンカチのほうが防御効果は高いと思うのだが・・・・。東京に行くときは、鈍行のグリーン車と決めているが、ほとんど乗客がおらず、空調も十分考慮されており、何の問題もない。ただ東京から夜に帰り地元のスナック寄ると、不安がられるのが玉に瑕だ。酒を飲むのもタバコを吸うのも無駄だといえば無駄かもしれないが、40代のころに、タバコをやめたものの、その分、お金が溜まったかというと、NOである。お酒もまったく同じで、ストレスを抱えることで病気になれば、国家財政をより悪化させることになると、自己弁護している。世の中、無駄もだいじなのである。
 東京の1日400人の新型コロナ検査での陽性者より、田舎の一人の陽性者のほうが発生確率は高いところが少なくないので、東京の方が安全だと思うのだが・・・・。
(ジャーナリスト 井上勝彦)2020-09

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