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終活と整理整頓のデジタル化

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(絵:吉田たつちか)

 家人の姉さんから頻繁に衣類が届く。終活の真っ最中とのことで、過去1年間着用しなかったものをセレクトしているとのこと。整理整頓が得意な彼女は、中古衣類といっても新品同様に見えるようきちんと畳んで送ってくる。
 2歳違いの家人は、姉とは真逆の大雑把な性格で整理整頓も不得意だ。かくて、我が家は所狭しと服が吊り下がり、積み重なっている。
 整理とは人員整理などの用語であきらかなように、物を減らすことであり、整頓とは、配置すること、すなわち元あった場所に戻すことです。これが、老境に入るとなかなかできなくなり、眼鏡やスマホを一日常探す羽目に陥る。
 終活といえば、小生はさらに無頓着で、今後使わない本や資料類がたくさんある。本はヤフオクやメルカリで売ったりしてかなり整理がついた。
 まだ少しだけ残っている自分が書いた本は、「電子化ドットコム」*で.php化してもらい、自分で電子書籍化して保存すると同時に電子ブックとしても販売*している。電子書籍なら在庫経費も在庫スペースも限りなくゼロに近い。
 ファイルに挟まった資料は順次取り出して廃棄している。なんでこんなもの取っておいたのかという資料がほとんどだ。
 一昨年に購入した富士通のScanSnapが資料の電子化整理で重宝している。コピー速度がすこぶる早く、納品書・請求書はもちろん、(自治会役員を仰せつかっているせいで)市役所から頻繁に届く書類など即座にpdf化して、ハードデスクに収録し、紙媒体はその場で捨てる。電子ファイルは場所を取らないメリットは勿論、ファイルソートなども簡単で、あとあと探しやすい。これまでは、自治会役員が代わるたびに大きな段ボールいっぱいの資料を引き継いできたが、電子化すればusbメモリなど小さな記憶装置に全てバックアップできる。自治会ではHPも立ち上げているので、ほとんどの情報資料はここにも収納されている。
 政府はデジタル庁を発足させ、ポストコロナの新しい社会をつくると意気込んでいるが、今回の補助金配布などで露呈したお役所仕事の非能率化、生産性の悪さがどこまで変われるか見ものではある。そういえば、3度も挑戦して挫折を繰り返しているマイナンバーカードをいよいよ取得することにした。マイナポイントの対象期間が2021年9月末から2021年12月末までに延長されたことだし。(ジャーナリスト 井上勝彦)
*電子化ドットコム=//www.densika.com/
*TEBRA書店=//tebra.jp/
(ジャーナリスト 井上勝彦)2021-12

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