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おいしいお茶を楽しむ

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(絵:吉田たつちか)

 お茶の生産量日本一を誇る静岡県に常住するようになって18年、いろいろな機会にお茶に接することが多くなった。
 数年前、知人からお茶農家に誘われ、そこでふるまわれたお茶の甘さと香りに驚かされたことがある。
 お茶そのものの品質の差もあろうが、淹れ方にもコツがあるようで、その時、そそぐ湯の温度についてレクチャーされた記憶がある。
 お茶について全てを知りたい人には島田市にある「ふじのくに茶の都ミュージアム」がおススメ。いろいろなお茶の種類と楽しみ方、抹茶挽き体験、お茶のブレンド体験など、半日いても飽きない。
 駿府城公園内にある茶室(静月庵)でいただいたお茶の美味しさも記憶に残っている。ここでは、紅富貴・日本平煎茶・丸子紅茶・本山抹茶など静岡の銘茶がリーズナブルな料金でいただける。(茶菓子付き)
 コロナ過中でステーホームが長引いているので、気軽に美味しいお茶をいただける機器を2つ購入した。
 teploはスマホアプリと連携しておいしいお茶を自動抽出する電気ポットだ。MBA留学中に出会った日本出身のハードウエアエンジニアとインド出身のソフトウエアエンジニアが力を併せて開発したもの。ジャンピングや蒸らし、浸し等、お茶の種類ごとに異なる抽出方法の全てに対応する独自の抽出テクノロジー(特許出願済)と、お茶の生産者や専門家、愛好家数百名にヒアリングやテイスティングを実施してお茶の種類ごとの一番美味しい抽出条件をインプットしたデータベースを、アプリに搭載したという。お茶の種類をアプリのデータベースから選択するだけでお茶の種類に応じて、最適な抽出温度・抽出時間・抽出方法を自動で制御するため、緑茶・紅茶・中国茶・ハーブティーなどお茶の種類を問わず手軽に本格的な香りと味を楽しむことができる。ちょっと贅沢だが、セレブな気分が味わえる逸品だ。
 もう一つ、最近購入したのがCuzen Matcha(空禅抹茶)なる抹茶マシーンだ。テレビや雑誌やSNSなどで話題になっているようで、FACEBOOKの広告を見て衝動買いしてしまった。石臼で挽かれた挽きたて抹茶を専用カップ内の茶筅かわりの羽が回転し、かき回すしくみ。簡単に抹茶の雰囲気が楽しめるとあって高額なのに売れ行きがいいようだ。
(ジャーナリスト 井上勝彦)2022-04

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