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日光の節約

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1011_5a日増しに秋色も濃くなり、赤や黄色の木の葉に爽秋を感じつつ紅葉狩りを楽しみ、秋刀魚や松茸など旬の味覚に舌鼓を打ち、読書で秋の夜長を楽しんでいる人も多いでしょう。夏の猛暑が嘘だったかのように涼しく爽やかな秋を味わいながら、長い冬の到来を控え冬支度をする。これぞ典型的な日本の秋でしょうか。そう考えてみると時が過ぎるのは本当に早いものですね。私が住むニュージーランドでは日本と季節が逆ですので、今は日に日に暖かくなり、私達は首を長くして待望の夏を待っています。因みに、こちらでの真夏は12月から2月なのですが早くも9月末からサマータイムが始まり、夏を楽しむ準備が整いました。日本ではあまり馴染みのないサマータイムですが、デイライト・セービングとも呼ばれ、直訳すると「日光の節約」という意味になります。

 世界中でこのサマータイムが実施されている国とされていない国がありますが、1916年のドイツとイギリスで導入されたのが世界初で、その後は各国で導入されたり廃止されたりと繰り返されているようです。日本も実施された後に廃止された国のひとつですが、時間に正確な日本人の国民性には相応しくないとの声や、日本の東と西では日の出と日の入りの時刻に大きな差がある為、全国的に時間を変更する事は物理的に難しいとの意見などから、実験的な実施は度々あるものの本格的な導入には至っていないのが現状です。

 逆にニュージーランドではサマータイムの実施は大歓迎であり、夕方に仕事を終え、家族や友人とバーベキューや、海水浴、サイクリングなど、日の入りまでの時間を有効に過ごしています。いつもの起床時にまだ薄暗いことがデメリットですが、それでも終業後の楽しみには代えられないとのこと。それもそのはず、真夏は9時半頃まで明るいので、一日がとても長く感じられ、平日でも大いに遊ぶことができます。

 ニュージーランドのサマータイムは4月の第一日曜日までほぼ6ヶ月間続くので、遊び盛りのニュージーランドは活気に溢れています。ただ日本育ちの私には、昼間の明るさの様な中で夕飯を頂くのはまだ違和感がありますが、春先の陽気の中、早くもサマータイムを楽しんでいます。皆様も冬休みのご旅行の際には是非とも南半球で「夏休み」を満喫してくださいね。

 (ニュージーランド在住 Reeoko /絵:吉田たつちか)

 

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