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ヤカンの水と肝陽上亢の眩暈 

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08-06-2この季節、眩暈、耳鳴り、イライラして怒りっぽい、のぼせ、火照り、頭がぼうっ~として忘れっぽい・・・などの症状の方が多く来局しています。春は肝の季節・・普通にしていても、気が上へ昇りやすい季節です。

ここへ、環境の変化、新しい仕事、新たな習い事・・・等色々なストレスが加わると、ストレスをうまくコントロールしてくれている肝がオーバーヒートを起こし、熱が上へ上へと昇ります。そして出てくる症状が上記の症状です。中医学では、肝陽上亢と言いますが、特に陰血を消耗している人ほどこの症状が出やすくなります。陰血とは体の潤いの部分で、内熱を冷ます働きがあります。

ところが、寝不足、頑張りすぎ、パソコンワークなどで目を使いすぎる。そしてピリ辛いものの食べ過ぎ、揚げ物などの熱性食品の食べ過ぎなどがあると、どんどん陰血は消耗します。ちょうど、ヤカンに火をかけた状態を思い浮かべてください。ヤカンの水の量は体の陰血、火はストレスです。ヤカンに充分水があれば、なかなか沸騰しませんが、やかんの水が少なければ、あっという間に沸騰してしまいます。つまり、陰血の少ない人は、少々のストレスでも、眩暈などの不快症状を起こしやすくなります。

治療には、表面の症状をとるのに、肝の熱を冷ますものを用います。今年は、紅羅布麻、南国刺五加などの中草食品、そして柴胡加竜骨牡蛎湯を使う証の方が多いようです。

こんな方は、貝類、セロリ、セリ、白菜、松の実、白ごまなどを食べるように勧めています。また、根本解決として、陰血を補うものを使ってゆきます。子羊袋、亀齢寿などや、四物湯、加味帰脾湯、六味地黄丸などを調合します。女性は特に血腋が常に不足しやすいので、日常より、黒豆、木耳黒ごまなどの色の黒い食べ物や、色の濃い野菜を食べて補血することも大切です。

(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー   高田理恵/絵:吉田たつちか)2008-06

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